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ルーツ|おもいをかたちにする仕事⑦


ものづくりの人、私のルーツ。


同居だった祖父、

いつも何かを作ってました。
それも廃材や身の回りのものを使って。

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古い水道管だったと思われる金属やマッチ棒がミニチュア松本城に!
祖父が5年かけて作った大作です。
私もちょこっとお手伝いしたんですよ、瓦を数十枚。。金属を叩いて叩いて紙みたいに薄くして、、細かく切って型に乗せて一枚一枚叩いて瓦型にするという地道な作業。

祖父には、金槌やノコギリ、カンナやナイフなど、道具の使い方を教えてもらったな。

未だに鮮明に覚えている祖父との工作は、小学生の頃、石膏を彫って、溶かした錫(すず)を流し込み作った文鎮。ちょっと危なくて緊張しながら、でもすごくわくわくした経験。


このわくわくって、今、私が主催してる子供アートのワークショップにすごく影響してるんだなぁって思います。


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は若い頃、服飾の勉強をしていたそう。
その時の古い教材を見せてくれて、人物の描き方や洋服の作り方を教えてくれたなぁ。
ブティックをしていた母に付いて洋服の仕入れに行ったこと、お店の商品を見ながら過ごしたことが、身に付けるものに興味を持ったきっかけかもしれません。

休みの日は、母と一緒にフェルトでマスコットを作ったり、紙粘土で人形を作ったり、、、
手芸が好きになったのは母のおかげみたい。


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プロダクトデザイナーとして独立したてだった頃のは、家が仕事場でした。

小さかった私は、いつも父の側へ行き、お目当ての紙をもらっては、ぐるぐるとクレヨンを走らせていたのらしいのです。

とにかく私は絵を描くのが大好きでした。
ノートの隅っこに、広告の裏側に、白い余白があったら描く、みたいな。

だから、学校のノートや教科書は落書きだらけだった訳。


父のもう一つの顔は木工家。
父もまた祖父の影響は大きく受けた物づくりをする人です。

テーブルや食器棚、サイドボード、玄関ドアまで、家の至る所に父の作ったものがあるんです。

「ここに本棚が欲しいな、、」

と言ったら、早速作ってくれるスーパーマンな父。



父と娘の2人展

2017年秋、三鷹のとあるギャラリーで父と2人展をしました。

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父の作品のスタイルは、樽材を再利用して作るもの。

役目を終えたウイスキー樽を使って作品作りをしています。
樽独特の曲面と、ホワイトオーク特有の美しい杢目を活かした作品は唯一無二。洗練されたデザインの時計や小物を細部までこだわって仕上げています。

2人展できたこと、ほんと嬉しかった。

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祖母は、以前も書きましたが着物を作る人でした。

「もったいない」と何でも取っておくのです。
昔作った着物の端切れをたくさん取ってあったり、手編みのセーターは、昔編んだセーターを解いてまた違うデザインで編みなおしたり、他にも着なくなった服のボタンとかいとろいろと。。。

縫い物、編み物の基本の「き」を教えてくれたのは祖母でした。
未だにその基本だけで何とかやってます。笑

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祖母が残していった素材や道具は、今、私が大事に使っています。


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こうして書いてみると、私がものづくりの人になったのは当然のような気がします。それから、古い素材を生かし、現代の素材と合わせて作るスタイルだって自然に身についたセンスなのでは、と。

今は断捨離で何でも捨てちゃうとか、余分なものづくりは持たないミニマリストが増えていて。。。
私もすっきりスマートに片付いた空間は大好きだけど、古い物から感じる時間を楽しむ余裕は残したいですね。


つづく。。。おもいをかたちにする仕事⑧



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