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失敗やエラーから生まれた写真たち

先日、職場の食事会が行われた。私ことアラサー会社員はカメラを持って参加したのだが、隣に座っていた上司がこう言った。「最近、またカメラが流行ってるんだって?」と。また、別の上司には「フィルム1本で2,000円ぐらいしますよ」と話すと驚いていた。本noteは開設以来毎日投稿を行なっており、その内容は《写真またはカメラに纏わることのみ》と自身で(勝手に)決めている。そんな設定や純粋な興味から、私自身もカメラに関する記事やSNSをよく見てしまう。すると“この世界”はとても広いような気がしてくるのだが、実際は先の上司たちのような意見が普通なのだと思い知らされる。ということで、本日もカメラと写真の話を綴っていきたい(矛盾)。


失敗可能なエモーション

フィルムカメラで撮る写真はエモーショナルに見える。そう感じる方もいるだろう。若者にフィルムカメラ・ブームが来ているのは、そういう要素からではないか。その内容を分析するのは難しいが、所謂デジタルカメラと比較して解像度が低い(荒い/粒度)とかフィルムの色味の多彩さは大きいかもしれない。ボディやレンズがしっかりとしていればフィルムカメラでも高解像度の写真が撮れる、としてもそこを求めているわけではないと思う。かくいう私も、たまにフィルムカメラを使って写真を撮る。ぴんぼけもせずに上手く撮れた写真はもちろん好きだが、意外と失敗作に愛着があるのが不思議だ。例えば、フィルムの1枚目に感光した写真が撮れていることがある。

1枚目以降の写真が感光していることはない。よって、基本的にはフィルム装填時の空シャッターが足りていないことが原因だろう。なので本来これは“写らない”ものであり、ヒューマンエラーの産物なのだ。でも、これが何だか好きでデータ化しても残している。しかし、これらをどこかに投稿したり展示するというのは難しいと思っていた。前述の通り、写真としては失敗でありエラーだから。そんな折、このnoteの“404美術館”を思い出した。404エラー(404 not found)とは、ウェブブラウザがリクエストしたページがサーバー上に存在しない場合に表示されるステータスコードである。note内ではそうしたページにアクセスした際に、様々なクリエイターの作品が出る仕様だ。

タイトル「静物」
タイトル「春の厳島」
タイトル「レモンパイ」

404美術館

エラーページに、エラーで生まれた写真が出てきたら面白いかもしれない。ということで、今でも募集しているのかは分からないが本noteに展開してみたいと思う。ある種、これもデジタルカメラでは撮ることが出来ない。これらが404美術館として採用してもらえれば、誕生した意味もより出てくるだろう。適材適所という言葉があるが、現代ではそれが上手くいっているようには思えない瞬間も多い。この世界は広いと思っていたのに、実は小さなサークルだったりもするし。何だか行き詰まっていく社会の中で、フィルムカメラであれば誰も傷つけずに好きなだけ失敗もエラーも出来る。さらにそこを面白がることが出来たら、また別の道が見えてくるのではないだろうか。

タイトル「満開の桜の半分」
タイトル「流れる暮らし」
タイトル「カラーバー」
タイトル「京都の白昼夢」
タイトル「木漏れ日」

これまで

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