ベンチャーに入社して、すぐに組織を立ち上げ。そんでもって、ゼロから色々デザインした話。(マネジメント編)
みなさま、おひさしぶりです。
あしたのチーム デザイン事業部 部長 鈴木雄大です。
昨今、デザイン経営やデザインシンキングなど、国もデザインの重要性を訴えていますね。
https://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf
ただ、実際このような小難しいことは一般の人には到底わからないし、デザイナー自身もよくわからない。と、いうところが正直な感想なのではないでしょうか?
まさに自分がキャリアの中で一番困ったことは「デザイナーが何をする人なのか、周囲の人間、組織の人間、デザイナー自身がよくわからない。」でした。なので、自分が組織を作るときは、まず僕たちデザイナーが、何をして何ができる職種なのかを明確にしないと、デザイナーが会社から評価されることは、物を作る部分だけで、プロセスが評価されないのでは。と、考えました。(そんな経験ばっかしてきたので、自分の会社ではそんなことないようにしようと思った。が、本音。)
ということで、自分がまずお手本にさせてもらった書籍が「デザイン組織のつくりかた」です。
まずこの本を読んで参考になったことでいうと、
1.集権的、分権的という形のチーム構成がとても分かり易かったこと。
2.デザイナーにもそれぞれ役割に対して名前をつけられること。
3.採用、教育についても事細かに書かれていたこと。
特に、1と2に関しては、「デザイナーが何をする人なのか、周囲の人間、組織の人間、デザイナー自身がよくわからない」が解決できるなと考えました。
で、組織を作る上でやったことは「名前をつける」。書籍を参考にし、今のあしたのチームに合う形で命名と役割をマッピングしました。
採用面接時、「あなたは将来どんな人になりたいですか?」、「自分は今どんな人ですか?」、「今採用したい人はこんな人です。」など、これを元に話をすることで、認識の齟齬がなく会話ができ、採用活動に一役買ってくれました。かつ、部下たちも自分の役割、その先どうなりたいのかが明示されているので、評価の時やキャリアチェンジに関しても迷うことなく会話ができているかと思います。なんなら「デザイン組織のつくりかた」は、基本図書として、入社したデザイナーには必ず読んでもらってます。ちなみに、デザイナーの職種は自分がやりたいことで、ある程度のジョブチェンジも可能で、実際変わった人もいます。
次に、2018年7月時点で清水さん。9月時点で戸田くんが入社し、制作面での馬力が出た時点で「集権的」なデザインチームに。何をしたかというと、言い方は悪いですが「社内デザインエージェンシー型」という感じです。
なぜそうしたかというと、どこでもよくあることですが「明日までにこれを作ってください」的なコミュニケーションが増えてきたためです。デザインを作る上で大事なことは、プランをしっかり練るということ。(それなのに)自分たちが知らないところで平準化している謎の締め切りと目標。
なんならデザイナーは、分析もできる時代です。そこをしっかりとプロセスに落として仕事にすることで、正当な評価をされるべきだと考えたため、目的や企画が曖昧な仕事は、自分で問題提起をし、そこに何もない、もしくは依頼者が説明できない仕事は断る、代替案を出すという仕事の受け方にシフトしました。
これを行なったことにより、Webマーケの仕事ではCPAの効率化。コンピテンシークラウドのリブランディングなど、定量・定性の仕事でしっかりと形に残る仕事が実現し、今はMBO(定量目標)をしっかりデザイナーが持ち、数字を追い、物作りをしています。
さらに、
届け!僕らのデザイン!
を、合言葉に、今は清水さんをメインに「質の定義」を、NPS調査・分析・可視化を行い、より自分たちの仕事の価値の理解を高める活動を行なっています。次までにそのことを書けるといいなぁ。
ということで、今回はここまで。
引き続き、新卒採用ガンガンやってます。興味がある方はGINZA SIXまで気軽に遊びにきてください。ランチでも飲みでもOKです。