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一言集

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ヨーロッパ史や日本の哲学について140文字で発言してみました
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#宗教

何時の時代であっても、人間を教育する者は宗教家である
それ故に、社会がどのような体制を取ろうとも社会を操作するのは宗教家となる民主制選挙では、政治家が政策を熱心に説くよりも、宗教家が扇動を行うことの方が、当選に近い道であることは言うまでもない
我々はタリバンの世界に生きている

国民は宗教家に洗脳されているが故に、政策を考えることよりも、道徳を崇めることを好む
食料を増やす問題解決よりも、飢餓に耐えることを高尚な価値観とする
「腹は減っては戦は出来ぬ」というのが日本の武士の伝統である
「武士は食わねど高楊枝」の江戸時代の武士は儒教的官僚に過ぎない

後期ローマの堕落した庶民の文化は「ロマンス」と呼ばれ、これがロマン主義の語源となった
「宗教はアヘン」とは言ったもので、近代化には脱宗教が必要となる
「人民はパンを求めている」が、「ロマン主義者はメルヘンを求めている」のであって、後者は中世を好んでいるのだから近代化しそうにもない

宗教家は産業革命を起こせない
それどころか彼等彼女等はあらゆる問題解決を否定して、忍耐と忘却を重んじる
だが、どういうわけか、彼等は政治哲学者や警察や軍人、科学者と技術者よりも、遥かに高い支持率を有している
宗教家が教育界を支配しているが故にだろう
国家に必要なものは近代教育だ

自らの認知に客観性を伴った批判と擦り合わせが出来る者が賢者であり科学技術者である
それが出来ないのが宗教家であり、ヒトラーのように妄想で民衆を扇動する
聞こえがいい言葉ほど、事実と照らし合わせて考えなければならない
フェイクニュースが横行するのは、賢者が世の中に少ないからだ

ナチスとは本質的に文明の力=炎と鋼の力よりも、宗教の力を重んじたカルト教団
彼等彼女等が二次大戦に勝てるわけもない
宗教家のヒトラーが出来ることは部下を騙すことだけで、外の人間には通用しない
プロイセン王国の強みはその砲兵部隊に存在し、フリードリヒ大王の文明力は当時無敵であった