【若手社員インタビュー】「主観的」ではなく、常に「客観的な視点と判断力」を持つことが、自己成長につながる。
在学中の専攻とは全く異質の業界へ入社。
ー西村さんの学生時代の専攻を教えて下さい
大学では法学部を専攻してゼミで国際法を学んでいました。出身が広島で、幼少期から原爆や平和教育に触れる機会が多かった影響から、自然と核問題や国際紛争に強い関心を抱くようになったんです。法学部に進学したのも、国内法よりも、国際的な問題に関わりたいという気持ちが強かったからです。
ー当時は、弁護士や法律関係の職種を目指していた?
そうですね、その流れで在学中は、行政書士や公務員といった、安定した職業を目指していたんですが、どこか自分の意思ではなく、親とか周りの影響で進んでいるような気がして、心の中で違和感を感じていたんです。
実際、行政書士の事務所でアルバイトもさせてもらったんですが、どうしても楽しさが感じられなくて・・・。自分がしたい事って、もっと人と直接関わって、人に喜んでもらう仕事だ。ということに気づいて、就職活動は一旦ゼロから業界研究しようと思いました。
ーフラットな目線で業界を選ぶ中で、やりたい職種は決まっていた?
何となく「営業職」に就きたいとは考えていました。理由は、お客様と直接向き合い、悩みを解決できることに強く魅力を感じたからです。人の悩みを聞いて、それをどう解決するかを一緒に考える。これが自分の中で一番やりがいを感じる瞬間でした。
学生時代も友人の悩みを聞いてアドバイスしたとき、喜んでもらえたことが印象に残っているんです。その成功体験が、クライアントに対しても同じようにできる仕事に就きたいという気持ちに繋がっていました。
ーコンサルティング会社のYRK&を選んだ理由は?
就職活動では、30社くらいは受けました。メーカーや車のディーラー、警備会社、保険会社など、幅広い業界を見たつもりです。でも、どこも自分の中でしっくりこなくて・・・。それでも営業職にこだわってた理由は、やっぱりお客様と直接向き合って、自分の言葉で問題を解決できる仕事に強い憧れがあったから。
色々な企業と出会って、7社から内定をいただきました。最初は給与や福利厚生、会社の規模感で選ぼうと思っていたんですが、本当に自分がやりたいことって何か?を考え直したんです。その時、他の企業で感じた「売らなきゃならない商品」や「メーカー特有の押し売り感」が、自分には合わないなと気づいたんです。正直、それが心に引っかかっていました。
でも、YRK&に出会ってからは全く違いました。クライアントが抱える本質的な課題に寄り添い、最適な解決策を提案することをYRK&では大切にしている。自社のサービスを売ることが目的ではなく、クライアントの悩みを本当に解決することに全力を注ぐ。それが、自分がやりたかったことと完全に一致したんです。
あと、YRK&は130年近く続く歴史ある会社の沿革で、時代に合わせて事業が転換してます。常に変革を求め、成長し続ける会社だということを聞いたときも、強く心に残りましたね。この会社で働けば、自分自身も自己成長を続けられると感じ、未来に向かって自分が挑戦し続けられる環境がここにあるんじゃないかと。
「先輩社員」や「クライアント」に育てられ、さらに「部下」を持つ事で自己成長につながる。
ー入社1年目に担当したクライアントは?
入社後最初に担当したのは、総合病院のリブランディング案件です。リブランディング後には新たなロゴをはじめ、ブランドイメージを社内外に伝えていく必要があるため、あらゆるツールを一新していきます。名刺やユニフォーム、パンフレットといった製造物の進行管理やコストマネジメントが一番最初の仕事でした。病院の名称が変わる大きな節目として職員の方々を集めた大きなイベントの運営サポートを任されたのも入社半年の時で、これまでの経験とは全く異なる仕事に取り組む中で、自分の成長を実感することができました。特に、イベントの進行管理は大きな挑戦でしたが、チーム全員で協力して進めたことで、大きな達成感がありましたね。
ー特に印象に残っているエピソードってありますか?
イベントの進行管理でクライアント経営層の方々と直接対峙したことです。商談のその場で即座に判断を下さないといけない場面が多く、最初はプレッシャーの連続だったんですが、その中で大きな気づきがありました。
それは、自分は学生時代からずっと「正解」を求めて生きてきた、ということです。テストや試験みたいに、どんな場面でも「正解」と「不正解」で物事を判断してきました。でも、クライアントが求めていたのは「正解」ではなく、「最適解」だったんです。答えがない中で、どうすればベストな解決策を見つけられるのか?そこで初めて、私が今まで慣れていた「正解/不正解」の枠にとらわれず、最適解を導き出す力が必要だと実感しました。
それからは、クライアントに「これは正しいですか?」という問いをすることは無くなって、「この課題に対して、どう解決していくか」を真剣に考え、提案するようになりました。このスキルが、今の自分にとってどれほど大切で必要なものだったのかを実感しています。
ー現在の部署・業務ポジションは?
3年目に突入し、現在はブランドアクティベーションディビジョンという部署にいます。クライアントのサービスや商品を、生活者へ向けて体感機会を作るためのブランディング戦略全般を担当しており、入社1年目の部下とチームを組んでジュニアコンサルタントとして活動しています。
ーキャリア3年目で部下を持つって大変?
部下を持つことで、私自身大きな成長を感じています。部下にどうやって動いてもらうか?どうサポートするか?これが大きな課題になっています。
特に部下が「自分のやりたいこと」と、「実際の業務」のギャップに悩む場面では、そのギャップをどう埋めるか?に苦労しましたね。
例えば、仕事の「意味」を伝えることが大切だと感じています。部下がスケジュール管理や進行管理が苦手だと感じる時も、「この仕事が最終的にクライアントに最適な提案をするための基盤になるんだ」と説明すると、部下も自分からやる気になってくれます。こうして部下自身にその仕事に意味を見い出してもらって、「自分がやるべきこと」という意識が強まる中で、メンタル的にもパフォーマンス的にも大きな変化がありました。今、そうした意識がチームに根付いてきているのは、私にとって大きな成長だと感じています。
ー仕事のやりがい、面白さは何ですか。
チームで仕事をしていると、社内のコンサルタントやクリエイティブディレクターといった各分野のスペシャリストが集まって、クライアントの課題解決策、「最適解」を創り上げるんですが、驚くほどフラットなディスカッションができる環境にやりがいを感じてます。
どんなに若手で経験が浅くても、「若手だから」といった先入観なく、自由にアイデアを出し合い、それに対して「それいいじゃん」「こうしたらどう?」と意見を交わすことができるんです。
クライアントの課題を解決するというチーム内メンバーのゴールが同じ方向なので、そのためにチーム全員が熱量を持って仕事に取り組むんですが、その熱量のぶつかり合いに、「経験値」は関係ないのかもしれません。最終的にクライアントに最適な提案を生み出し、成果物として形になる。その過程が非常に面白くて。この仕事の最大の魅力だと感じています。
ー最後に、今後の目標・挑戦したいことを教えてください。
今後は、社内の部署間を横断し、より多面的な案件を手掛けられる人材になりたいと感じています。これを実現するために意識しているのは「主観的な判断をしないこと」。
自分の置かれている状況や課題を一歩引いて客観的に見つめ直し、その仕事が最終的にどこに繋がっているのかをしっかり理解するようにしています。そうすることで、難しいと感じる仕事にも意味を見出すことができ、ポジティブに取り組めるんです。主観的になりすぎると、どうしてもしんどさやネガティブな感情に引きずられてしまいますが、客観的に見ると「これをやることが自分にとってもクライアントにとってもプラスになるんだ」と実感できる瞬間があるので、今後はこれが自然とできるようになりたいですね。