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変更点が一目で分かる!難関私大【2025年度入試】共テ・英語外部試験に注意

今日から使える!大学入試まるっとポイント解説」略して「まるポ」。第5回から数回に分けて、2025年度入試一般選抜の主な変更点とそのポイントをお知らせしています。

2025年度入試は新課程に便乗して多くの変更点が発表されています
そのすべてを追っていくのは難しいもの…。そんなときは代ゼミにお任せください!現段階での公表内容をもとにそのポイントをお伝えしていきます。


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本記事では入試方式の再編が目立つ【難関私立大学】の一般選抜の変更点を追っていきましょう。

大学別にもっと詳しく知りたい方は、こちらもご参照ください。随時更新中です♪👇

※掲載したすべての内容は、大学が公表する最新の募集要項を必ず確認してください。



早慶

・早稲田大学

社会科学部・人間科学部は、政治経済学部などと同様に、一般入試において大学独自試験と共通テストの併用方式を導入します。

国公立志望者にとっては併願しやすい学部が増えることとなりますが、一足先に同様の入試変更を行った教育学部などは志願者数を減らしています。
社会学部・人間科学部にどれほどの志願者が集まるのか注目されます。

2025年度入試【社会科学部の入試概要】
2025年度入試【人間科学部の入試概要】

また、商学部では英語4技能テスト利用型が廃止されます。その一方で、文化構想学部・文学部は英語4技能テスト利用方式の募集人員を増やします。

・慶應義塾大学

これまで大きな入試変更をおこなってこなかった慶應義塾大学ですが、2025年度入試においてはいくつかの変更点が発表されています。

まずは、他大学でも利用が広がっている英語外部試験利用入試です。文学部において導入されます。
外国語で英語を受験する場合は、独自試験を受験するか英語外部試験に代替するかを選ぶことができます。
ただし、英検®のCSE 総合スコアが 2500 以上(準1級から1級相当)というレベルの高いものとなっています。

試験科目に関する変更で注意したいのは、薬学部と法学部です。
薬学部は数学の範囲をⅠ・Ⅱ・A・BからⅠ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cとします。
範囲が拡大することで、従来は問われることのなかった「平面上の曲線と複素数平面」なども出題可能となります。また、数学Bからは「統計的な推測」も範囲となります。
試験時間も延長するため、受験を考えている皆さんは模試などで時間感覚を養うとよいですね。

続いて、法学部です。
地理歴史の配点が100点から150点となり、試験時間も90分となります。
これまでは英語200点・地歴100点・論述力100点の400点満点でした。英語の配点が大きいため、英語での得点力が重要でしたが、地歴が150点になることで科目間の配点バランスも変化します。
薬学部と同様に模試でリハーサルを重ねましょう!


GMARCH

・明治大学

共通テスト利用入学試験において、総合数理学部ではこれまで国語の出題範囲を選択することができました(理工学部機械情報工学科以外)。
近代以降の文章もしくは古典分野のどちらかが採用されていましたが、2025年度入試からは全範囲となります。
理系受験者の場合、私立大学では近代以降の文章のみを出題範囲とする場合も多いため、今回の変更には注意が必要です。

また、国際日本学部では募集人員と試験区分に大きな変更があります。一般選抜合計でみると募集人員は2名増加です。学部別3科目方式が2科目方式となり、新たに併用方式が導入されます。
科目数が減少することで、ボーダーラインが高くなる可能性があります。十分に注意してください。

2025年度入試【国際日本学部一般選抜の概要】

・青山学院大学

2021年度に入試改革を行ってから、微調整ともいえる入試変更を繰り返している青山学院大学ですが、2025年度入試においては共通テスト利用での変更が注目されます。

〈方式の増加〉
文学部英米文学科
教育人間科学部教育学科
国際政治経済学部
〈教科の増加〉
教育人間科学部教育学科

方式が増加する場合は、4科目もしくは5科目型を新設しています。教科を増加させた教育人間科学部教育学科も実質は5科目型と変わりありません。
私立3科目型の受験生の受験機会を拡大させるというよりは、国公立志望の受験生の併願先としての需要が高まりそうです。

・中央大学

英語外部試験の活用方法に変更があります。
国際情報学部では従来から、学部別選抜英語外部試験利用方式において英語外部試験を「出願資格」のみとして扱っていました。2025年度からは「得点換算」でも利用されます。
現時点で得点換算の目安は公表されていません。11月上旬公表予定の入学試験要項をご確認ください。

また、商学部でも学部別選抜英語外部試験利用方式が実施されます。こちらは「出願資格」としての扱いです。一般方式で課される英語が外部試験に代替されるイメージです。


関関同立

・関西大学

関西大学においても英語外部試験での変更点が注目されます。
法、文、経済、政策創造、人間健康、社会安全学部の2教科型英語外部試験利用方式は、中央大学と同様に「出願資格」で英語外部試験を活用していましたが、「出願資格と加点」で利用されるようになります。
試験当日に受験した「国語」および「地歴、公民または数学」の得点に、英語外部試験のスコア・グレードに応じて換算した得点が加点されます。

なお、外国語学部2教科型英語+1教科選択方式について対象となる英語外部試験が3試験のみとなります。出願予定の受験生は注意してください。

2025年度入試【関西大学 募集要項より】
英検®は公益財団法人 日本英語技能検定協会の登録商標です。
「GTEC」は株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。

・関西学院大学

主に共通テストを利用する選抜で変更があります。
神、文、社会、法、経済、商、人間福祉、国際、教育、総合政策の共通テスト1月出願では従来の方式に加えて新たに8科目型が実施されます。

理、工、生命環境、建築学部の共通テスト1月出願では8科目型・7科目型・5科目型・3教科型・3教科型(英語資格・検定試験利用)で募集となります。
5科目型(理科1科目・理科2科目)・5科目型(英語資格・検定試験利用)が廃止されます。

・同志社大学

グローバル・コミュニケーション学部では新たに共通テスト利用選抜を実施します。
英語(リスニングを含む)、国語、地歴公民から1科目、数学及び理科から1科目の計4科目600点満点です。

また数学の範囲について、3学部で変更があります。
政策、理工学部:Ⅰ・A、Ⅱ・Bからの選択→、Ⅰ・A、Ⅱ・Bからの選択
文化情報学部:Ⅰ、Ⅰ・A、Ⅱ・Bからの選択→Ⅰ・AⅡ・B・Cからの選択

数学Ⅰのみが選択可能かどうかで学習範囲にも大きな差が生じます。併願校の受験科目との兼ね合いも考えながら対策してください。

・立命館大学

食マネジメント学部後期分割では個別学力試験のみから共通テストとの併用方式になります。

また、共通テスト利用方式後期日程の廃止も目立ちます。
薬学部は募集を取りやめます。
法、国際関係学部国際関係学科、文、経営学部経営学科、政策科学部、映像学部、食マネジメント学部、産業関係学部では方式が減少します。

私立大学の後期日程は入学者の調整的な意味合いもあるため、合格者は少なく難易度も高くなります。しかし、貴重な受験機会であることには変わりありません。

チャンスは最大限活用していただきところですが、受験スケジュールを考える際には試験日程の変更や廃止がないかにも十分留意してください。


まとめ

共通テスト利用・英語外部試験に関する変更に注意!

新課程への移行を控えた2024年度入試では共通テスト利用選抜の志願者が2023年度と比較して1.7%増加しています。
共通テストの志願者数は年々減少していますが、私立大学入試において受験機会を増やす方法の一つとなります。積極的に活用していきましょう。

また、英語外部試験利用入試も受験生に徐々に浸透してきています。
ある調査によると英検®のスコアを利用している受験生が最も多いようです。
スコアを所有している受験生は活用を考えてみてください。

旺文社様のレポートが大変参考になります↓

外部検定利用入試 2024 年は 462 大学!
(旺文社 教育情報センター 2024 年 2 月 20 日)

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残念ながら本記事では紹介できなかった変更点も多数あります。

ライターKが先日電車に乗っていたところ、読み込まれた入学試験要項を持っている高校生をみかけ、嬉しくなりました!
志望大学の入学試験要項を熟読することも大事な受験勉強のひとつ。変更点がないかアンテナを張っておいてくださいね。


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