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やっぱり衣食住は、大切に生活したい。

ほとんど太ったことのない人生だ。

身長172cm。
体重58~60kg。

大人になってからほとんどこれ。
ほぼ、ずーっとこの体型。
筋肉量の増減はあれど、体型の変化はほとんどない。

たった一度だけ、太った期間がある。

ほとんど同じカラダだったのに、期間限定で不健康なカタチになった。

20代の頃、就職先の会社でボロ雑巾のように働いていた、、、というより、ボロ雑巾として・・・扱われていたときの話だ。

何を食べても同じ味がした。
何を食べても吐き気がした。

手作りのものは、ほとんど食べず、大半をコンビニ弁当やカップ麺で過ごした。これまで人生において、あの頃が1番添加物を摂取していたと思う。

あっという間に不健康な見栄えになった。
太ってきたし、髪の毛も生気がない。
無感情な目をしていたと思う。

銭湯の脱衣所で久しぶりに自分の全身を見たとき「、、、え、これ誰?」と思った。幸か不幸か、3ヶ月で限界がきて、無事やめることができた。

その後、実家に強制送還され、手作りのご飯を食べるようになった。毎日毎日、ちゃんとしたご飯を食べた。

すると、みるみるうちに生気が戻った。
体型も元通りになり、明らかに元気になった。

そして、仕事を始め、フットサルを始め、恋人ができ、ある程度まともな人間に戻った。

***

ときに、おいしい小説を読んだ。

千早茜さんの「さんかく」。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。

登場人物は、3人の独身男女。

東京での生活を経て、京都の町屋で衣食住を大切に生きるフリーランスの30代後半の独身女性・夕香。かつてのバイト先の後輩で現在、関西圏で飲食店に什器の営業職をしている20代半ばの男性・正和。そして、正和の彼女・華。華は、大学院で動物の解剖や骨格標本を作ったり、生き物の構造・生体を研究しているバキバキの理系女子。

何気ない日常、特に食の場面を丁寧に描いた作品で、まったり、ゆったりとした空気で物語は進む。

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読みながらしみじみ思ったこと

衣食住を大切に生活するかどうかは、人それぞれグラデーションがあると思う。しかし、人類たるもの、衣食住からは逃れられない。

by よよ

各々の置かれている状況で衣食住の扱い方、考え方に違いはある。

しかし、登場人物三者三様で衣食住に対する想いはある。食事、着るもの、住む場所の理想・憧れと現実、こうあるべきとこうしたいとの間でモヤモヤしたりしなかったり。

衣食住は、生活のベースとなる部分。

何を着るか、何を食べるか、どこに住むか。
そして、誰とその時間を過ごすか。

理想を持つことも大事。けど、理想を持ちつつも、目の前の生活を丁寧に送ることができる大人になりたい。

自分の人生を考えたときに、これからの自分の衣食住をどうありたいかをぼんやりと考えてしまう、そんな小説でした。


・こぼれ話

そういえば、ボロ雑巾から人間に戻している途中、久々にカップ麺を食べたときにふと思ったことがあった。

インスタントラーメンもコンビニ弁当も普段ちゃんとしたご飯食べてるからおいしいねんなぁ。

うん。
確かそんなことを思った記憶がある。

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よよ
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