「本日の主役」とかかれたタスキをかけたことがない人生でよかった。
2024年、35歳現在。
ロフトや東急ハンズの一階パーティーグッズコーナーに置いてある「本日の主役」とかかれたタスキをかけたことがありません。
これからもかけることは、ないでしょう。
これすなわち、何かしらのお祝い事をするときに「本日の主役」のタスキを買ってきおるタイプのツレとあまり絡んできていないということです。
いわば、友達付き合いが大変健全かつ、良好であることの証拠でございます。(当社比)
ゆえに、安堵です。
です。
*
こんなことを書くと批判の的になるかもしれません。
「本日の主役」のタスキをかけられたことある人、並びにそれをお友達にかけてきた人は、人間付き合いが健全じゃないのか?と気を悪くする方がおられるかもしれません。
私は、そんな方々に一言、謝る気は、さらさらなく、むしろ「あぁ、そっち系なんですね」と心中穏やかにディスすることになるでしょう。
というのも、やはりあのタスキを渡された時ほど「え、まじかよ」となる瞬間はないと思うのです。
前のめりで「これ、私一度つけたかったの!やった!やっとつけれる日が来たわ!」なんて思うはずがありません。
タスキを渡された瞬間「うわ、これ絶対つけなあかんやん。恥ず」が頭を漂うことは間違いなさそうです。
そして、仕方なくつけたとしましょう。せめて、乾杯のときくらいは、「ワー!」と盛り上がるかもしれません。
このときくらいはね、まぁ、いいでしょう。
「本日の主役」なのですから。
しかし、一度つけてしまうと最後、さてどのタイミングでタスキをとるか問題に頭を悩まされることになります。
乾杯直後、タスキを外したならば、「なんやねん、せっかくのタスキやのに、すぐ外しおったで」の目線を無視できそうにない。
かといって、このタイミングを逃してしまえば、飲み会中ずっとつけてることになりかねません。
飲み会の最後には、タスキと自分が一体化してしまうかもしれない。タスキをつけていること自体に気づかずに、お店を出てしまうリスクさえあります。
こうなると、全然知らない通行人に冷ややかな目線をくらうことでしょう。
仲間内からも「なんやあいつ。主役かもしれんけど、ずっとつけてるやんけ。どんだけ主役面したいねん」と思われることになりかねない。
ああ、考えるだけで難しい。
扱いが非常に難しいタスキ。
それが「本日の主役」だと思います。
はい。
大丈夫です。
知ってます。
こんなことをぶつくさと書いている時点で、私の人生、これからも「本日の主役」のタスキをつけることはなさそうです。
なんなら、この文章を公開したことにより、人生脇役の濃度がさらに増したような気がします。
はい。
現場からは、以上です。
・こぼれ話
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