この人とは、友達になれそうな気がした。
スタバにて作業をする。
スタバでの作業なんてさ。
自分が1番わかってる。
ただただカッコつけてるだけ。
スタバでの作業する自分に酔っている。
雰囲気に酔いたいだけ。
多分ほとんどのスタバ作業家が同じ心境だ。
全集中ならぬゼロ集中。
ってことにも気づいている。
が、気づいていないフリで作業する。
俯瞰でみたらダサダサだ。
ダサい自分に酔うほどダサいものはない。
けど、今日もどこかで。
懲りずにスタバで作業してる人はいる。
*
というわけで、本日もゼロ集中につき。
周りが気になりまくり。
横を通りかかった40歳くらいのお姉さん。
とてもとってもゆっくりと。
一歩一歩、そろりそろりと。
AIにギリ歩いてると認識されるくらいの速度。
少しずつ前進しながら、席を探している。
うーむ。
わかる。わかるよ。
ゆっくり慎重に歩を進める気持ちわかるよ。
怖いよね。
怖いよね。
マグカップに入ったホットコーヒーとドーナツとフォークと紙ナプキンをのせたトレイを運びながら、狭い店内で席を探すのって超怖いよね。
こんなおしゃれな店内で、もしもこぼしてしまったどうしよ。
って思うよね。
シャレオツな雰囲気を自分が壊してしまったらどうしよう。スタバの雰囲気に酔っ払ってる人にコーヒーぶちまけたらどうしよう。他人の非日常を邪魔したらどうしよう。
って思うよね。
そうなると自ずと牛歩になるよね。
うんうんわかるよわかる。
お姉さんが私の横を過ぎるのを気配で感じ、横目でしれっと行く末を追いかけ、無事着席した様子をうっすらと見届け、心の中でグッジョブと親指を立てる。
*
牛歩のお姉さんキッカケで、周りをあからさまにキョロキョロし出す私。いろんな人がいるもんだなぁ。。。
肩肘つきながら、何やら仕事をしてる30代〜40代のママさんは、化粧がケバめ。猛烈な速度でフリック入力している。彼女の正面には、5歳くらいの娘さん。ちょこんと座り、静かに賢くiPadで動画みてる。
ふっくら椅子に座るお兄さんはケータイ2台持ち。右手と左手に一台ずつ持ちながら、同時に作業している。なんかすげえな、お兄さん。けど、側からみてて滑稽。すげえけど、滑稽。
その横では、おしゃれとは程遠いお兄さんが貧乏ゆすりのビートを刻んでる。年齢不詳のお兄さん、こういう人たまにいる。私よりも年上な気もするし、年下な気もする。にしても、相変わらずビートを刻む。あんなに揺れてたら、日常生活大変そう。
ちなみに僕の横には、この空間の中で一際全集中に近い受験生っぽいお姉さん。青チャートを解いては、解説を読み、ノートを書き書き。垢抜けていて高校生感は薄い。しかし、シャーペンがキキララだ。その点が、絶妙に好感度を上げている。
*
うん。
なんかこう。
いろんな人がいるなぁ。。。。
席に立ち、トイレに向かう。その途中で牛歩のお姉さんを見た。ガッツリとドーナツを頬張っていた。大きく開けた口にドーナツがポコっと挟まっている瞬間だった。
なんとなくでしかないけど。
この人とは、友達になれそうな気がした。
・こぼれ話
毎度思う。
スタバは、ネタの宝庫。
・最後に一曲
最後までお読みいただき、ありがとうございます!サポートしていただいたお金はビールかスーパーカップかおむつ代に使わせていただきます。 これからもゆるく頑張らせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。