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戦後独立した国と今も見えない支配を受ける国の間に…
私がアジアの色濃いバリに来て
すぐに感じたのは、
自分が今までいた国が、
まるで日本じゃなかったんだなぁと言うこと。
日本の伝統が息づく古都、
京都に生まれ育ってさえ、
そう感じた。
今までいた国は、
はっきりと言ってしまえば、
"アメリカ"だったの……?
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イラスト John Holcroft)
なんでインドネシアにいて、
日本を"外から"見ることになったのか、その理由の1つがわかった。
それは…
インドネシアが74年前(1945年第二次世界大戦終戦)まで、
350年に及ぶオランダの植民地だった事(イギリス、日本による支配も)。
そしてその植民地政策が
『愚民政策』だった事。
愚民政策(ぐみんせいさく)とは、人民の関心を学問に向けさせないことを目的として、意図的に人民を愚民化させるという政策。一般的には人民が好み、熱中し続けるような娯楽を提供し続けるという方策がとられている。
それって日本が戦後やられた事と、形は違うけど一緒。
インドネシアでは、
人民を学校に行かせず教育を受けさせないと言う、
目に見える支配。
日本では
目に見えないところで支配。
"日本弱体化計画の真相に迫る!アメリカが戦後密かに仕組んだ愚民化計画は本当なのか"
(↑「都市伝説」と銘打っていますが、事実です。調べて一番よく書かれている記事なので、敢えて載せました。)
それで、本来の日本、
アジア、
東洋的なものを探して、
バリに移り住んだと言うのがある。
私はずっと、
"もともとの日本"を
探していたんだと思う。
バリに住みながら…
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インドネシアは
様々な文化や言語を持つ多民族国家の国民がみんな、
戦後多くの命を犠牲に
独立を勝ち取って、
この国を良くしよう、
「いい国になってほしい!」
と言う、
前向きな"熱"を
1人ひとりが持っているのを感じる。
子どもたちでさえも…
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そして教育も、
そう言った自国への"愛"と"誇り"が
育つように施されている。
それはイデオロギーではなく、
音楽を通して国歌の他にも多くの、
国を愛して誉める、
国歌に準じた歌を、
国民全員が学校で習って歌えることにもある。
各々が、
自分たちの民族の舞踊が踊れる、
自分たちの音楽を奏でる事ができる。
学校や地域社会で、
大人が無償でも
それらを次世代の子どもたちに伝え、継承されて行く。
(インドネシアの古都ジョグジャカルタで行われた古典舞踊によるフラッシュモブ)
(日本でもこれやってください。
朝礼で炎天下立たせるんじゃないよ。早朝、自国の舞踊を踊らせるの!これジャワ島の公立高校の朝の風景です。踊ってるのはダンサーでもなんでもなく、普通の高校生)
なぜかと言うと、
それぞれが自分のルーツ、
文化を愛しているから。
だから、
日本もきっと、
日本に元々根付いていた
精神文化を思い出して、
自分たちのルーツを
取り戻せるはず。
戦後、植民地支配から独立を勝ち取った国に住む私から見た、
敗戦して見えない支配を今も受けている母国。
でも、
日本の精神性は、
必ずこれからの新しい世界を創って行く礎となると確信している。
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8月15日 敗戦記念日。
79年目。
でも今も"見えない戦争"はずっと続いていたんだって事を、
日本を出て他の国で暮らすようになって自分の感覚としてわかった。
爆弾はもう落ちてこないし、赤紙が来ることもないし、飢えることもないけど、
見えないところで実に巧妙にやられ続けていたんだってことが、
すごくよくわかる。
📺🎞💉💊🍞🍔
今日1日は、
あらゆる諍いをやめて、
こころの中の自分との諍いも納めて、
あの戦争で
命を散らした方々、
心身傷を負った方々、
遺された方々の安寧を祈って
今日までの平穏な日々を切り開いてくれた先人たちに感謝する日 🙏
そして必ず、
この"見えない戦争"が終わって、
日本が本来の自国となれるよう祈り、
今できる最善のことをする日
🗾🌏🕊✨
2024.8.15
そして忘れてはいけないのが、
この敗戦のあとも、
インドネシアに残って
この国の独立のためにインドネシア人と共に闘った残留日本兵たちがいた事。
そんな事、学校では全然習わなかったけど…
8月17日のインドネシア独立記念日
インドネシアの学校では、
「この独立を勝ち取るために、
多くの血が流された」
と習うのだが、
その中には彼らも含まれる。
彼らはインドネシアの英雄墓地に眠っている。
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