家庭の中でまだ終わっていなかった戦いの浄化
親や親近者による暴力や暴言、その他いろんな虐待的な事は、その元となっているのが
"戦争によるトラウマ"
である事も多く、
世代で言うと、例えば
戦地を体験したおじいちゃんがトラウマを抱え→
子どもだったお父さんor お母さんに影響を及ぼし→
自分にも…
みたいに繋がっています。
戦争によるトラウマは
戦地を体験した事によるもの以外にも、
戦後日本人の誇りを奪い、
自己肯定感を持てなくするよう仕込まれた、
GHQによるプログラム
"ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム"
WGIP(War Guilt Information Program)
直訳すると、
「戦争罪悪感情報プログラム」
というものを刷り込まれて、
これはGHQが日本人の強靭かつ高い精神性を怖れ、
日本人が二度と自分たちに歯迎わないよう、戦後の日本人に仕込んだプログラムで、
私たちのほとんどの親は、(そして私たちも)
戦後の教育によりこれを刷り込まれて来ました。
そしてこのプログラムの刷り込みによる
罪悪感や自己否定感から、
自分をありのままに受け入れられない →
自分の子どものことも、全肯定でありのままで愛せない
などなど…
いろいろと影響があったかもしれません。
なぜなら
罪悪感や自己卑下と言うのは、
最も自己肯定感を下げてしまう感情だからです。
戦争トラウマ、初の実態調査 国が旧陸海軍病院の資料など照会へ
調査を始めるのが遅い!なんで今頃やっと……と思うけど、
戦争は終結して80年近く経っても、こんな形で、後の世代の家族生活にも影響を及ぼすと言う意味では、
何代にも渡って負の連鎖が続き…
戦いはまだ終わっていなかったのです。
そして、戦争によるトラウマは決して敗戦した日本だけの事ではありません。
私の note の最初の記事に出てきた
、オランダ人の友人ピーターは(この3月に逝去)、第二次世界大戦中11歳の頃、インドネシア ジャワ島の日本軍によるオランダ人強制捕虜収容所で過ごし、戦争が終結してオランダに引き揚げてやっと普通の生活を送れるようになって何年も経った、終戦から40年経った頃から突然、訳のわからない怒りが湧いてきたり…
以下、当時オランダの大学で自動車工学を教えていた頃に自分に起こった事を書かれたピーターの自叙伝の一部から抜粋します。
(因みにこの部分はまだ公開されていません。)
以下はトラウマ、医療・社会の歴史の研究をされている、中村江里先生の文章から抜粋します。
前出のピーターも治療を受けてうまくいったと言う、
オランダの"Centrum '45"も出て来ます。
戦後何十年経っても終わっていなかった戦い。
当てはまる人はこれに氣付いた時から、自分のトラウマも昇華できるといいなと思います。
そして連綿と何代にもわたって続いて来たこのネガティブなエネルギーが、自分のこの代で断ち切られることを祈ります。
もし少しでも思い当たる方がいたら、
「ひょっとしたらそれはご先祖様の戦争体験が元で……」
と言う可能性を慮ってあげるのもお供養になるかと思います🙏
note公開中のピーターに関する記事は以下に :
・『はじめに』
・『Dari mana ? どこから来たの?』
・『Dari Mana』翻訳について
・『ピーターヘ』
・『自叙伝の作者ピーターへの追悼:
序章と正当性』
2024年8月17日
インドネシア独立記念日
79年前、
ピーターが強制捕虜収容所から
開放された日に