生徒に気づかせるって難しいな
こんにちは、昨日は登校日だったので自分のクラスの子に会えてテンションがあがっているやうたです。
さて、今日はいわゆる生徒指導について、生徒に何かを気づかせるって難しいんだなということを書きます。
基本的に僕は、子どもたちは有能だから環境さえ整えてあげれば、自分たちで支え合って、成長して行くものだという認識で、教師をしています。でも、それとは逆の認識に立っている先生も少なくはなく、子どもを出来るだけ管理して、教師が導いてあげるというスタンスに立っている人もいます。
こういう問題は、いわゆる二項対立として語りがちですが、どちらが正しい一方的に正しいというわけではなく、大筋はこうだけども、時と場合によってはこうだよねという解釈が必要です。
今回は生徒指導について言及しますが、前提としてコロナの影響で子どもたちに支え合う環境が作れていません。なので、子どもたちが自分たちだけで成長して行くことには難しさがあります。(オンライン自習室などでつながりは作っているものの、普段の学校生活の中での支え合いには勝てない)
そんな現状で、問題行動が起こった場合、どのように対処するのがいいでしょうか?
一般的には、何か問題行動があったとき、教師は子どもの「行動」を変えようとしますが、本質的に変えなければならないのは、子どもの「考え方」でしょう。例えば、お酒を飲んだことについては、お酒はダメだと言うでしょうが、生徒はお酒はダメなことはわかっても、他のことについては思い至らない点も出てきます。(タバコはいいのか、など)
ピンポイントでそれを指導しても、汎用的に考えられない場合がありますよね。逆に、抽象的に幅広く事例について指導しても、生徒がピンとこない場合があります。
その子の認知のあり方に沿って、わかりやすく説明していかなければならないので、非常に難しい。一昔前までは、暴力・暴言による恐怖政治でなんとかなっていた部分もありますが、今では絶対にしてはいけないし、それでは本質的な解決になりません。
やっぱり、1人1人に寄り添った指導は理想だけれども、それを全員にしてあげることは不可能に近いし、僕の身体が先に悲鳴をあげそうです。こんな状況だからこそ、改めて思います。
今は方法がないから、個別に教師が寄り添ってあげることは仕方ない。でも、いざ学校が再開されたときは、教師がいなくても、オンライン上であっても、自分たちで支え合うシステムを作っておかなければいけないなあと思いました。