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すべての見えない光



戦時下のフランス。


ほのかな暖かさを薄く切り分け、積み重ねるようにして物語の輪郭を描いていく。主人公二人の幼い頃からの人生の手触りを感じさせるエピソードがいくつも連なりながら、物語は進んでいく。それは物語というよりは詩の連なり。長い詩は長い生涯の物語を紡ぐ。


ほんの一瞬の接点。盲目の少女とまだ若い兵士が出逢い、一生の別れを迎える。時の流れの無情さと美しさにため息がもれる。


一瞬のための一生の物語。





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