山行記その10 岳沢トレイル〜White & Blue〜
これまで幸運にも大病もせず生きてこられた。ここまできたらなんとか90まで元気でやっていけたらと思っている。好きなサッカーに例えれば、後半7分を過ぎたあたり。勝ちにいくならそろそろ得点がほしいところだ。
セカンドハーフにさしかかるころ、身体が動くうちにやりたいことはやっておきたい、そう考えて、あれやこれやと節操も無く手を出しては中途半端にやり散らかしてきたけれど、どうやら登山は僕にとって本気でやり切りたい何かだったみたいだ。
人生のタイムアップの笛を聞くとき、登山は僕の生きることにどんな意味をもたらしただろう。90分間ピッチに立ち続けられるかは誰にも分からないけれど、後半戦は実に彩り豊かな始まりになった。勝ち負けで人の一生を語ることはできないが、僕にとっては随分と上出来だったんじゃないかな。
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