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超難解『現代詩手帖』投稿欄を読む

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現代詩手帖の投稿欄から詩を選び感想を書いていきます。
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#読書感想文

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年3月号) - 後半

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年3月号) - 後半

『今回の学び』

・詩に濃淡をつける
・詩の濃度が高いところと低いところ
・「」を使わない会話文

特に何か起きるわけでもなく、日常の風景が書かれている。詩全体に濃淡を感じる。詩の濃度が高いところと低いところ。最後の二連は圧巻。

今回の詩

「雪の降る朝」 後半部

(竹中優子)

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年1月号)

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年1月号)

『感想』

全てが少しずれている世界。会話も写真もピントも言葉も、すべてが崩れていく。その発想のずれは改行と空白の効果を生み不協和音を増幅させる。僕たちはそういう世界で生きていかなければならないのか?本当にそうなのか?主人公が最後に呼びかける大声は、誰にも届かない。

今回の詩「壁と音質」(柳本々々)

感謝感謝。

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年3月号)-前半

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2019年3月号)-前半

『今回の学び』

・文章を並べる
・その文章の前後に説明は必要はない
・各文章は独立していてOK
・何かの説明でなくて良い
・文章で何かを表現するのではなくて、文章を並べることで何かを表現する
・舞台は同じで構わない

散文のように見えるけれど、文章はバラバラ。各文章が連なって何かを描写するのではなくて文章が集まることで何かを描写している。

今回の詩

「雪の降る朝」 前半部
(竹中優子)

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超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2022年10月号)

超難解『現代詩手帖』の投稿欄、感想。(2022年10月号)

ふふふ、ついに現代詩手帖が私を意識しだしたようです。熱心な読者なら気づいてもらえたかと思います。

今月の選ばれた詩は長文ばかりなんです。気がつきましたでしょうか。これはおかしい。明らかに偏っています。

そうなのです。これは詩の感想を書く時は手書きをしている私への明らかな挑戦状なのです。「この文量でもお前は書けるのか?書けるものなら書いてみろ」そういうことです。

ついに私も現代詩手帖が牙を剥い

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