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描いた絵を飾る(復興活動5)

鼻の凍る寒さ、天気の降り幅が大きくなったことを再確認しながらヨガ院へ向かう。
引っ越してきて2ヶ月、新しい家にも慣れてきた。大きい窓から陽がよく入り、植物もよく育っている。先日、会社で同じチームだったドイさんやジュアさんがわざわざ家まで遊びに来てくれた。二人とも家がいいと褒めてくれて、色々大変だったけど全てはここに来るまでの過程だったと受け入れられるようになった。

小さい頃から雑貨が好きで、いつの間にか手元に集まった雑貨らを少しずつ並べてみたりする。お気に入りはロフトに上がる階段に置いたこの絵。韓国の伝統工芸の技術をアレンジしたもので、私が描いたものである。描くといっても、筆でお手本を縁取りして色を塗る程度の作業であったが、普段自分で作ったものは捨ててしまうことが多いなか、手元に残して飾っておくくらい、我ながらかわいいと思う。

階段の木目とも似合っていていい感じ-☆














2年前、ワンデイクラスに参加するためにアトリエへ向かう。送られてきた住所は薄暗くて不思議な形のアパートの奥奥室で、向かう道は結構スリルがあった。ここあってる?と何度も地図を確認して恐る恐るドアを開けた。



刑務所のような、実験室のような、緊張感満載の色合い、、



ドアを開けると中はカラフルな作品でいっぱいで、急に色のある世界に迷い混んだような感覚だった。受講生の中で私が一番のりで、飾ってある作品らを近くで眺めたり写真を撮ったりして開始時間を待つ。伝統工芸をアレンジした作品はどれも魅力的だった。

一通りの説明が終わり早速作業へ取りかかる。単調にならないよう色んな青色を混ぜてつくる。10年以上続けたお習字のおかげで筆を使うのに抵抗はなかった。薄い布の上に描くのでタッチの加減が難しいかったが、試行錯誤の過程も含めて楽しかった。先生や一緒にクラスを受けたお姉さんたちに褒めちぎられながら無事完成させる。



作業中


完成した作品を撮るためのフォトブース


筆で絵を描くのは高校の美術の授業以来で、
短い時間だったけれど楽しかった!













ワンデークラスに参加したきっかけは、焦りだった。憂鬱に呑み込まれてしまいそうで、色々と挑戦していたこの時期。ときめきを生活に取り入れないと生きる気力がなくなってしまうと思い、「いつか」やりたいリストを引っ張り出し実行させたあの日々。「いつか」を主導してつくった、あの時の行動力は今の原動力になっている。ワンデークラスに参加した結果物として手元にあるこの絵を飾り愛でることは、自らを讃えているような温かい感覚がする。特に、新しい家に置くとより意義が深い。








アトリエにあった作品たち。



日本でも作品を販売しているらしい。
韓国の童話によく出てくる虎 


廃れる伝統工芸を繋げたいという想いで
職人の下で技術を学んだらしい。
家具の幅と合わせて設置するとモダンな印象になる
蓮や梅の花が多かった印象
韓国の伝統工芸品がみたいなら、
ヨンサンにある国立中央博物館がお勧め!







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