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「信長と弥助」を読了。LGBTも国籍も越えて愛し合った武将と黒人。

織田信長のまわりには親衛隊というかSPのような腹心の部下がいた。美少年の森蘭丸や、江戸でスカウトした相撲取りなんかが有名である。その中に、なんと、黒人男性もいたのである。

日本での名前は「弥助」。イエズス会のイタリア人巡察師(伴天連)アレッサンドロ・ヴァリニャーノが来日した際、インドから連れてきた使用人で、出身地はポルトガル領東アフリカ(現モザンビーク)であると記されている。

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初めて「弥助」を見た信長は「肌に墨をぬって、わしをだまそうとしているのであろう!」と、弥助の肛門まで調べたが真っ黒だったので、「なんと、本当に真っ黒クロスケじゃ!」と尻もちをついたという。

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新しもの好きの信長は「あーあ、わしも欲しい、黒くて大きな手下がほしい!ほしいのや!」と駄々をこね、宣教師から弥助をもらいうける。その代り、宣教師に自由に布教活動をさせたようなので、お互い、損無しというとこか。

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信長は、弥助に特注の大きな着物をつくってやり、敷地内に専用の小屋をつくって住まわせた。食事も、けっこう、ぜいたくなものを与えていたという。うらやましい。

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戦国武将はそのほとんどが「男色」であったが、信長もいける口で、いまでいう「バイセクシャル」であったといわれている。

美少年・森蘭丸などは毎晩、信長の「夜のお伴」をした。

信長は、身長180センチ以上ある黒人男性の「弥助」にも目を付け、夜のお伴をさせた。くわしいことは、まあ、それぞれで想像してほしい。

信長は、戦国時代の日本にあって、「LGBTQ」の壁どころか、国籍の壁をも越えた「愛の武将」なのである。

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ある日の午後。信長は弥助に「息子を肩に乗せてやってくれ」と命じた。が、息子があまりに楽しそうなので羨ましくなり、「ええい!わしと代われ!わしが弥助に乗るのじゃ!」

弥助の肩に乗った信長は「ほほー!絶景じゃ、絶景じゃ!これぞ天下一の眺めよ!」と大人げなく喜んだ。

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なんと、この信長と弥助の話が、ハリウッドで映画化されるらしい。

が、主役の弥助を演じるウィック・ボーズマンが結腸ガンで亡くなってしまった。

コロナの流行もある。

この映画、完成するのであろうか?





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