相米慎二監督「台風クラブ」を鑑賞。

なんと、ユーチューブに「台風クラブ」が転がっていたので、勢いで鑑賞してします。面白いなあ。中学生のころって、頭がおかしいんだよね。私もすだったのです。

今回、初めて知ったのですが、美術を、実相寺昭雄組の「池谷仙克」が担当しているんですね。「シルバー仮面」！

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ワンカット長回し、横移動多めのカメラワークと不思議なアングル、印象的な構図、唐突な場面転換…技法てんこ盛り！

思春期は知識と好奇心のバランスがまだ未熟で、その未熟さで痛い目に遭って大人になっていったことを思い出しました。鑑賞時に感じる若干の嫌悪感は、かつて自分が登場人物たちと同じ歳の頃に似たようなことをしたり考えたりした経験があるからなのかもしれません。でも具体的なことは忘れてしまって(というより恥ずかしくて記憶から消したのでしょう)、それに対する拒否反応と懐かしさが妙な気分にさせるのです。

※そして、三浦友和の酔っ払いのシーンが特に顕著ですが、大人も狂っていてアンバランスな部分があります。それを隠したり出したりするのが子どもより上手いだけで一緒です。

以上のような思春期の危うさは「お引越し」では非常にマイルドに描かれており、本作は習作やプロトタイプと言えるような気がします。荒さ(粗さ)がある分、表現したいことは直球。完成度の高さでは「お引越し」に軍配が上がるものの、インパクトや勢いは本作の方が秀逸。個人的な好みにもハマります。

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相米慎二、もっと長生きしてほしかったなぁ。。。

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こちらの古いタイプのＤＶＤの方が、画面が明るくて見やすいです。新しくリマスターされたＤＶＤは画面がとっても暗いのです。