【訃報】ダグラス・トランブルが死去。「2001年宇宙の旅」などの特撮を担当。
ダグラス・トランブルの名前を初めて見たのは「スターログ」という雑誌における「未知との遭遇」の紹介記事であった。その後、「ブレードランナー」で再会し、遡って映画館で鑑賞した「2001年宇宙の旅」のスリットスキャンという技術を使った“スターゲート”シーンで衝撃を受けました。「アメリカの特撮は円谷プロや東宝とは違う。何かが違う」と彼の作品を追いかけることになるのです。
■「アンドロメダ・・・」
テレビの日曜映画劇場なんかでよく放送していた『アンドロメダ…』の特撮も氏が担当していた。高校時代に担任の先生が「あの映画はよく出来ていた。おもろかった」としきりに褒めていた記憶がある。
「アンドロメダ・・・」は、パンデミックを予言していたような内容でしたね。伝染病が大流行して、主人公が行くと、なぜか大泣きしてる「赤ん坊」とヨロヨロ歩いている「アル中のおっさん」だけが生き残っている。どうして、このふたりだけが? 共通点は? ってなぐあいに、推理ものの要素も交えながら進行する映画でした。未見のかたは、ぜひ。
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■訃報を伝える記事
「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「ブレードランナー」などで特撮を手がけたダグラス・トランブルが死去したことをIndieWireなどが報じた。79歳だった。がん、脳腫瘍、脳卒中を患っていたという。
トランブルは1968年のスタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」で特撮を担当。スリットスキャンという技術を使った“スターゲート”シーンなどで注目を浴びた。
1972年には「サイレント・ランニング」で監督に挑戦。その後、スティーヴン・スピルバーグの「未知との遭遇」、ロバート・ワイズの「スター・トレック」、リドリー・スコットの「ブレードランナー」などで特撮を担当した。
「未知との遭遇」「スター・トレック」「ブレードランナー」ではアカデミー賞の視覚効果賞にノミネート。いずれも受賞には至らなかったが、映画技術に貢献した人物が対象となるゴードン・E・ソーヤー賞を2011年に贈られた。
映画ナタリー 2/9(水) 11:03配信より引用
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■監督作「サイレント・ランニング」
彼がドラマ部分まで監督した「サイレント・ランニング」は、小品ながら風刺がピリリと効いた小粋なSF映画であった。
主人公とともに宇宙への放浪の旅をするドローン(ロボット)の名前はヒューイ、デューイ、ルーイだが、この名前はディズニー・アニメのキャラクターであるドナルドダックの3匹の甥っ子たちが元ネタである。ただしルーイは、名づけられる前に行方不明になっている。また、このドローンは、ヴェトナム戦争で負傷して体のかなりの部分を失った、「その小さな機体に入ることができる俳優」によって演じられている。(Wikiより引用)
日本でいうと、「魔法使いサリー」に登場する「トン吉、チン助、カン太」みたいなものか。知らんけど。
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■ライバルの「ジョン・ダイクストラ」は?
「未知との遭遇」はダグラス・トランブルなんですが、同時期に日本でのSF映画ブームの火付け役になった「スターウォーズ」の特撮を担当した「ジョン・ダイクストラ」という特撮監督はお元気なんでしょうか。調べてみると、『スパイダーマン2』『X-menシリーズ』などで、ご活躍のようです。
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【謹んでご冥福をお祈り申し上げます】
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