【子供番組】🤖『阿久悠』が作詞した特撮&アニメソングの中で「カッコいい曲3選」!
淡路島が産んだ二大サブカルの巨匠「阿久悠」「堀井雄二」のひとり、阿久悠先生が書いた子供番組の主題歌のなかで、「カッコいい作品」をご紹介します。
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◆実写ドラマ「ワイルド7」主題歌
OP「ワイルドセブン」作詞:阿久悠、作曲:森田公一、
編曲:小山内たけとも、歌:ノンストップ
放送期間:1972年10月9日 - 1973年3月26日 全25話
放送時間:毎週月曜 19時00分 - 19時30分
放送系列:日本テレビ系列制作:国際放映、萬年社
わたしのような還暦ジジイにとってはバイブルだった、アクション漫画の傑作・望月三起也の「ワイルド7」(「週刊少年キング」連載)の実写ドラマ化作品。全25話。
当初、前番組の『正義を愛する者 月光仮面』と同様にアニメーションでの映像化が検討されていたが、企画者の岡本直文(国際放映プロデューサー)が萬年社の衛藤公彦を強引に説得することで実写映像化を実現した。当初は児童層を意識したドラマ展開となっていたが中盤からハード色を強め、視聴率は20%台を記録する人気を博した。これを受けて、一時はブラジルへのロケーション撮影を予定していたが、放送は2クールで終了した。
本作の監督を務めていた六鹿英雄の証言では「フィルムの使用量超過で始末書を書かされるのは日常茶飯事」という撮影現場で当初の予算枠を遥かに超える赤字の連続に制作会社の国際放映が耐えられなくなり、終了を余儀なくされた。プロデューサーの岡本は責任を取る形で、本作品の終了後に国際放映を退社している。
オートバイはスズキの車輌が使用された。プロップガンはMGCボンドショップが協力している。また、第21話ではベレGが使用されている。
私が小学生だった1972年当時は、テレビドラマで、マシンガンを撃って「薬莢」が飛び出すというのが画期的であり、
「うわあ、本格的やなぁ〜」
と感心したものである。
ちなみに「世界」を演じた「マイケル中山」の長女は、後にアイドル女優としてデビューする「中山エミリ」。マイケルの妹は「傷だらけの天使」でヌードを見せた「中山麻理」である。
◉阿久悠の歌詞
◉注目のキーワード
「ドブさらい」
当時、小学生だった私にとって、いきなり「ドブさらい」!
「そうさ、この世の、ドブさらい」
なんとカッコいいフレーズ。
原作を読んでいた人ならわかると思いますが、「ワイルド7」の敵は、
「悪徳政治家」や「大物資本家」。
普通の警察や検察では逮捕できない「大きな権力」を持っている奴らを、ピストルやマシンガンで「撃ち殺す」。
そう、
「殺す」のだ!こんなに気持ちのいいことはない!
悪い政治家を殺せるのだ!
その「クソ政治家」「クズ資本家」を、ドブの中で腐っているヘドロに例えた阿久悠の社会風刺の視点が、何もわからない小学生にも何かを感じさせた。
私も殺したい政治家が山ほどいる。
「維新」の連中。橋下、吉村、横山、馬場、音喜多、斎藤元彦等など。
ウソばかりの「玉木雄一郎」。
「自民党の裏金議員」
私に草波隊長のような力があれば、すぐに「ワイルド7」を結成して、アホな政治家を皆殺しにする。
嗚呼、「力」が欲しい!
・・・
◆「スーパーロボット・マッハバロン」主題歌
OP「マッハバロン」 作詞:阿久悠、作曲:井上忠夫、編曲:井上忠夫
歌:すぎうらよしひろ
放送期間1974年10月7日 - 1975年3月31日
放送時間:月曜19:00 - 19:30放送分
30分番組
全26話
日本テレビ系で放送
制作:日本テレビ、日本現代企画
◉制作過程
前作『スーパーロボット レッドバロン』が好評のまま、スポンサーの倒産というアクシデントから打ち切りを余儀なくされたため、あらためて巨大ロボット特撮作品の決定版を目指して再び製作された巨大ロボットを主役にした実写特撮作品。
『レッドバロン』に続く「特撮ロボット戦記 バロンシリーズ第2弾」と銘打って製作されたが、前作とのストーリー上の関係は全くない。本作品終了から2年後に創英舎によって製作された『小さなスーパーマン ガンバロン』を含め、「バロンシリーズ3部作」と称されるが、製作元はそれぞれ異なる。しかし本作品は前述のように前作で制作協力(外注先)だった日本現代企画の製作ゆえ主要スタッフは前作と大きな変更がなかった。
◉主題歌
発売元はポリドール・レコード(現・ユニバーサル ミュージック)。
両曲とも、2015年7月24日発売のアルバム『宣弘社&日本現代企画「特撮GREATEST HITS」』にて約40年ぶりとなる、すぎうら歌唱の新録バージョンを収録。加えてすぎうらによる弾き語りバージョンやカラオケ指導バージョンも収録。
「マッハバロン」は、フィンガー5の玉元晃が1975年発売のLP『人気テレビ・マンガ主題歌』(日本フォノグラム / フィリップス、FX-8103)でカバーし、後に『フィンガー5コンプリートCDBOX』に収録された。また、甲本ヒロトがザ・コーツ時代にカバーした音源が存在するほか、ROLLYもアルバム「GLAMOROUS ROLLY」にてカバーしている。
特に、ブルーハーツの「甲本ヒロト」は、マッハバロンの主題歌を聴いて「ロックに目覚めた」。
ヒロトは、ザ・コーツの時にスーパーロボット マッハバロンの曲をカバーしてたくらい。(※ザ・コーツ:ザ・ブルーハーツ結成前のヒロトが組んでいたバンド)
他にも、この曲をきっかけにして、「グラムロック」「パンクロック」に興味を持ったミュージシャンはROLLYなど数多い。
⇑ 甲本ヒロトが歌う「マッハバロン」のOP。ブルーハーツ時代らしい。
⇑ ROLLY寺西バージョン。かなり原曲に近い。
■私の高校時代に、軽音楽部の川村和男という布団屋の息子が、
「俺もマッハバロンの歌、すっきゃでぇ」
「ほな、うとてくれや」
「おお」
川村は、放課後の教室でフォークギターを手に歌い出した。
「悪の天才が時に野心をいだ〜き〜、地球征服を望んだときに〜〜〜
君はどうする君はどうするか君は チューニングさ〜れて黙っているのか〜」
「おい!ちょっと待て、そこ、『チューニング』ちゃうで、『蹂躙』やで」
「ウソや!おまえはウソつきや!俺は16歳の今までチューニングと歌ってきたぞ!」
「アホや!」
「物知らずや!」
「白痴や!」
「蛆虫!」
「死んでしまえ!」
映画研究会のアホ全員で、川村を罵倒した。
泣きながら川村は、教室を飛び出していった。
そんな川村とその後、数十年のつきあいになるとは・・・人生はわからない。
◉阿久悠の歌詞
◉注目のキーワード
「蹂躙(じゅうりん)」
「マッハバロン」は、小学生一年生〜四年生ぐらいをターゲットにした子供番組である。
そこへ、意地悪な阿久悠は、あえて、「蹂躙」という非常に難しい言葉をチョイスして、まさに子供たちに挑戦してきた。
決して、手を抜かない。
阿久悠としては、
「おそらく、子供だちは『蹂躙』という言葉がわからないだろう。そこで自分で調べてくれたら、うれしい。そして、自分たち子供が悪い大人から「蹂躙」されているのが今の社会だと知ってくれたら幸いだ」
阿久悠の想定した悪い大人とは、悪い教師であるだろうし、悪い親だろう。もう少し大きくなったら、悪い上司や悪い政治家と戦う勇気をこの曲を聴くたびに思い出して欲しいと願ったのではないだろうか。
偉大なり、阿久悠。
子供番組にも強いメッセージを込める手を緩めないのである。
令和の日本にも、ララーシュタインはいる。
自民党の裏金議員たちだ!公明党の宗教議員たちだ!ウソつきの玉木雄一郎だ!犯罪集団「日本維新の会」の、馬場、吉村、橋下、レイパー松井、横山、音喜多駿、さいとう元彦、清水貴之等など。
こいつら悪い政治家は、ララーシュタインであり、タンツであり、スーカンであり、ゲラーである。
国民みんなで、マッハコレダーを発射して倒さねばならない。
・・・
◆「デビルマン」主題歌
・オープニングテーマ「デビルマンの歌」
作詞 - 阿久悠 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - 十田敬三、ボーカル・ショップ
キー局バージョンは1番のみ、ローカル局バージョンは1番と2番。
・エンディングテーマ「今日も何処かでデビルマン」
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 十田敬三
エンディングはローカル局バージョンのみにある。1話から12話は1番のみ、第13話から1番と2番。
この曲は、外国のアニメオタクにも人気が高く、おそらくアメリカ人(イギリス人?)が英語でカバーしている。
凄い破壊力である。⇓
⇑ ED曲「今日もどこかでデビルマン」。都倉俊一が作曲。こちらも名曲だ。
◉キー局版と地方局版の違い
NETでの放送について。
放送回数:全39話(初放映では38話まで、再放送で39話を放送)
放送時間:毎週土曜日20時30分 - 20時56分(1972年10月以降は20時55分まで)
制作:NET、東映
キー局のNETおよび同時ネット局での放送時間が26分→25分であるため、放送時間が26→25分版と30分(遅れネット局および再放送)版が作られた(各バージョンの名称はDVDより)。
その理由として、キー局(CMを含めて25分)と一部ローカル局(CMを含めて30分)の間での放送時間の相違に対応するため、正副主題歌と予告編のサイズが調整されたためである。
時間が比較的短かったキー局と一部同時ネット局でEDが完全にカットされた一方で、遅れネット局を中心としたローカル局ではOPやED、さらに予告編が長めに設定されていた(ただし、キー局と25分版を放送した一部系列局でも再放送時には30分版が使われた)。
このフォーマットは後年の『鋼鉄ジーグ』をはじめマグネロボシリーズ2作品にも引き継がれた。
漫画版は人間・不動明がデーモン族を吸収する形でデビルマン(デーモンの力を持った人間)となったのに対し、テレビアニメ版は「デーモン族の裏切り者であるデビルマンが人間を守るために人類滅亡をもくろむデーモン族の妖獣と戦う」という設定で、不動明(人間の姿をしたデーモン)は体も意識もデーモンに乗っ取られている。
作者の個性によって設定が拡大し、終末テーマの大作SFへと発展していった漫画版に対して、テレビアニメ版はデビルマンが妖獣と戦う一話完結のストーリーという基本線を守り続け、ヒーローものとしてのスタンダードな展開を最後まで全うした。
ただし、ほとんどのエピソードの脚本を手掛けた辻真先が永井豪作品のファンであり、そのテイストを意識してストーリーを展開したため、「勧善懲悪に終わらない毒のあるストーリー」「ギャグやブラックユーモアも交えた展開」など、永井作品の特色は充分に生かされていた。「戦中族」を自認する辻によると、本作品は「中国大陸で脱走した日本兵が、娘を守って日本軍をやっつける話」とのことである。脱走した日本兵はいずれ処刑される運命であり、漫画版に劣らない悲惨な最期を迎えるであろうことが示唆されている。
物語はデーモン族との決着がつかぬまま終了し、約4か月後に公開された映画『マジンガーZ対デビルマン』においてその後もデーモン族と戦い続ける姿が描かれている。
◉阿久悠の歌詞
◉注目のキーワード
「デビルイヤーは地獄耳」
当時、リアタイで、初めてこの歌を聴いたとき、
「デビルイヤーは地獄耳」
と聴いて、おもわず笑ってしまったことを
昨日のことのように覚えています。
「歌の歌詞に『地獄耳』なんちゅう言葉使うか。こりゃ凄いわ」
としきりに感心しました。
阿久悠がニヤッと笑っているのが見えます。
「ここで地獄耳を入れたら、絶対に浮く。他は割とシリアスな歌詞なのに、ここだけ浮く。子供たちをちょっと笑わせてやろう」
「テーマが悪魔と悪魔人間の戦いで、出てくる悪魔のデザインもグロテスクなものが多い。ちょっと、クスッと笑わせる箇所をつくっておかないと緩急がつかないからな」
そんな風に思ったのかもしれない。
ちなみに、英語で地獄耳は何というのかGoogle翻訳で調べたが、
「hell ears」
という直訳しか出なかった。
さらに慣用句として調べると「地獄耳」は決まり文句で「big ears」と言うらしいです。
日本語で「地獄耳」というのは、
一度聞いたら忘れないこと。
他人の秘密をすばやく聞き込む耳。
という意味です。
2のほうがよく使いますね。
⇑ 最後に「スペイン人」が歌っている「デビルマンの歌」でお別れしましょう。
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