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男とか女とかそんなに意識して生きてますか?

この記事には様々な偏見が記載されています。
一個人の意見であり、どちらが良いとか悪いとか、どちらが合ってるか合ってないとかそういうことを言いたい記事ではありませんので、あしからず。
また、記載されている私の偏見はあくまで、「未熟だった10代の頃の思考」と捉えていただきますよう、お願いいたします。

『永野&くるまのひっかかりニーチェ』という番組を見た。
正しくは、この番組のとある回をYouTubeでたまたま見かけて思うところがあり、TVerで全編を視聴した。

「男子校・女子校の存在」

それは、2024年11月6日に放送された、「男子校・女子校の存在にひっかかる」という回。
女子校出身の投稿者から寄せられた意見を基に、女子校出身の三谷紬アナ(三谷アナ)と、男子校出身の髙比良くるま(令和ロマン、以下、くるま)が熱く持論を繰り広げるという内容だった。

中高6年間と大学生の現在も女子校に通っているという投稿者。
共学未経験の故、異性との関わり方がわからない(恋愛の仕方がわからない)とのこと。

視聴者からの投稿内容
そもそもなぜ、男女別学があるのかという疑問にもくるまが分かりやすく解説している。

くるまと三谷アナのバトル

くるまは自身の経験から、「学生時代に異性との衝突を経験しておくべき(男女別学反対派)」、
三谷アナも同様に自身の経験から、「女子校に通っているとたくましく育つ(男女別学、というか女子校賛成派)と意見が別れた。

以降の意見のぶつかり合いなど、番組の詳しい内容が気になる方はYouTubeやTVerで見てみてください。

共学も女子校もどちらも経験済

私は小学校から高校まで共学、大学は女子大に通ったため、共学と女子校の両方を経験している。
大学については、女子大を希望して進学したのではなく、第一志望の国立大学(共学)に落ちたため滑り止めで合格していた女子大に進学した、という、後ろ向き(?)な女子校選択者だ。
女子大に進学して、初めての女性しかいない環境において戸惑ったことや驚いたことはたくさんあるが、この番組を見て思い出したことがある。

よく聞く言葉たち

女子校出身者が語る女子校の良さは、大体いつも同じだ。
この番組内でも、実際に私が何度も耳にしたことが、三谷アナの口から(三谷アナの同級生からも)たくさん挙げられていた。

・男性がいないから重い物は自分で持つ
  =男に頼らないで生きていけるよう教育される
・女子校は同性しかいないので、いわゆる「グループ」を超えた交流もある
・男性の目を気にした行動(モテそうな部活選ぶ、留学に行かない等)を取らない
・女子同士の揉め事(いじめ)は異性が絡むことが多いが、同性しかいないので平和
・男性に媚びないため裏表なく過ごせる

女子校の良いところ

私が通っていた大学には、附属の幼稚園から高校まであり、そのまま大学に入学してくる人も多くいた(いわゆる内部生)。
その他、内部生ではないものの、中高を女子校で過ごした人の入学が多かったように思う。
そのような人たちから発せられる、上で挙げたような「女子校と共学の違い」に、当時の私は心の中でこう言っていた。

偏見すぎる!!
誰よりも男女の違いを気にして、異性の目を気にしているのはそっちではないか!!!!!

(女子高出身の方、ごめんなさい。)


共学での過ごし方

少なくとも私は、高校を卒業するまでの学生生活において、重い物を持っているからと男性が代わりに持ってくれた経験はない。

女子特有の「グループ」はもちろんあったが、そのグループの枠を超えた交流もあったし、異性が絡んだ経験なんてほとんどない。(ゼロとは言えないような気がするが…)
むしろ、そういった揉め事やいじめのようなものは、
「何か気に入らない」
「力を持っている子(今で言う1軍)が嫌いだと言っているから従わないと。」
といった、異性がいようがいまいがどうしようもない理由で発生していた。

男性の目を気にして部活を選んだことなんてもちろんないし(だったらテニス部とか吹奏楽部とか可愛い部活に
入りたい。テニス部の部室はいつ行っても良い匂いがする。それに引き換えバスケ部の部室の荒れ様といったら…)、
異性の目を気にして行動したことは記憶にない。
そもそも留学に行く行かないを、周りに異性がいるからいないからで考えているという発想がなかった。

そして、いつも裏表なく過ごしていた。
小学生の頃は男子と本気で喧嘩をして蹴りを入れたこともあるし、中学の頃はハニワスタイルと言われる、制服のスカートの下に体操服の長ズボンを履いていた。
高校の頃もブス(愛があるあだ名だったと思いたい)と呼ばれたり、寒さに負けてセーラー服の下にスウェットを着たり、とんでもなかった。

女性として使える武器をひとつも使わなかったと声を大にして言える。
そもそもそんな武器、今も昔も持っていないが。

「媚びる」とは

そもそも媚びるとは。

他人に気に入られるような態度をとる。へつらう。特に、女性が男性の気をひこうとしてなまめかしくふるまうことをいう。

精選版 日本国語大辞典


なまめかしくふるまう?!
はい、却下。
私に、なまめかしく振る舞われたという心当たりのある方が万が一いたら、名乗り出てきて欲しい。
10万円ぐらいあげます。

そう言えるぐらいには、媚びてなどこなかった。

とんでもない偏見

つまり、女子校出身の人は、共学出身の女性を
「男の目線を第一優先に、使えるものは全て使って、生きてきた女」
だと偏見を持っている。

だが、私も、おそらく周りの友人たちも、男性の目線を気にして「媚びて」などいないし、女子校出身の人が言うほど、「男性」という存在を意識していない。
「男性」というより、普通に「友達」として接している。


女子校出身者が1番、
異性という存在を気にして、
異性という存在を軸に物事を考えているのではないか!!!



と当時の私は非常に怒っていた。
そのことを、今回の番組を見て思い出したのだ。

誰しも偏見を持っている

だが、十数年ぶりにこのことを思い出して気付いた。
そもそも、私も偏見だらけだったのだと。

共学の高校から女子大へ進学する際、私も女子校に対して偏見があった。

・お嬢様
・言葉違いが丁寧
・年上の人と付き合ってる人が多い
・大人の男性を見下している
・というか、全ての人を見下している
・男性をお金を持っているか否か、もしくは顔で判断している

筆者の抱く女子校のイメージ

きっと、これを聞いた女子校出身者は、当時の私と同じように怒り狂うのだろうと思う。
そして私が出会った女子校出身者に、この偏見に当てはまるような人はいなかった。

女子校出身とか共学出身とかじゃなくて

結局、その人次第なのだと思う。
女子校だろうが共学だろうが、異性の目を気にしてしまう人はいるだろうし、何も気にしない人もいる。
異性を顔で判断する人もいれば、中身で判断する人もいる。
自分が持っている「性別」という武器で戦う人もいれば戦わない人もいる。

そこに、女子校出身なのか、共学出身なのかはなんの関係もない。


自分が触れたことのない、未知のものに対して、人は誰しも「偏見」を抱くのだろう。
その偏見を信じすぎずに、目の前に対峙している人間をしっかり見つめて関わらないと、自分で自分の世界を狭めてしまうだけだ。

どっち派ですか?

これを書いていたら、男女の友情はあるかないか論争にも繋がりそうな気がしてきたが、
長くなってしまうのでまたの機会に。

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