読了「天平の甍」
1月中に読もうと思っていた
「天平の甍」
なんとか、読み終えました。
ずっと家にあるけど、読んだこと無いような・・・?
と思っていたのですが、読み進めていくと、
読んだことがある内容で、思い出しながら読みました。
話としては、
遣唐使として唐に渡った留学僧「普照」「栄叡」が、
唐僧「鑑真」を日本に招く話です。
今なら飛行機で数時間で行けちゃう距離ですが、
8世紀の世界では、唐へ行くのも、日本に帰るのも何日もかかるし、
日数以前に命懸けの旅。
いくつかの船を出して、1艘でもつけば良いくらいの確率。
成功するかも分からない中、何度も失敗し、死にかけ、
不安になりながらも、来日に挑戦します。
ハラハラ不安になりながら、どんどん話の中に入り込み読み耽りました。
結局4時間くらいで読み切ったのですが、
留学僧の二人と一緒に、唐の十数年を駆け抜けた気持ちになれました。
留学僧「業行」は、20年近くひたすら写経を行い、
万が一も無いように、膨大な写経本を手元に置いて、
一緒に帰国しようとしました。
阿倍仲麻呂は、帰郷したいのに、帰ることができない。
いろいろな人の人生がこの本には溢れていて、
読んでて辛い部分もあるし、
人生って数奇なものなんだなーとも思った。
最終的には、鑑真は日本にたどり着き、
目的だった「授戒伝律」も行うことができ、
めでたしめでたし。
読み切ったときには、読み切ったー!長旅だったー!と
スッキリできました。
結論としては面白かったし、手元に置いて、またいつか読みたい本です。
この小説の初版は昭和39年なので、
もう、今から50年以上も前の本です。
分からない言葉や、難しい表現も多かったのですが、
ざっくりこんな内容だろうと推測して読み進むことができました。
唐の時代関連は興味のある時代なので、また何か読みたいなー。
そして、唐招提寺とか、ゆかりのお寺めぐりをしたい。
コロナ落ち着いてくれえええ。
本を読んだ感想を書いてみて思ったこと。
もうちょっと読んだ感想とか、
気持ちをうまく表現できるようになりたい。