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あなたは手に入れたいものがわかってないようだ~🍸🥃🍹🔥勇気人生🔥居酒屋シリーズ


「すいません。あなたはわかっていないですね。」

「は~っ? 何のことですか???」

「つまるところ、あなたは手に入れたいものがわかってないようだ。」

「マスター。 何ですか突然!」


僕はこの店を相当気に入っている。

小気味よい店員さんの動き。

明るすぎず暗すぎず適度なルクスの店内。

しっとりとした音楽が大人の色気を演出する適度な空間。

謙虚でいて 自己主張しているんだよね。

素敵なお店として 僕のスマホ内では 星5つ評価だ。

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それなのに いったいぜんたい 

今日のマスターはいきなり何を言い出すんだよ。

一緒に来ていた女性が先に帰ると言って店を出た後

一人残ってアイリッシュウイスキーのロックを飲んでいる時だった。

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数えきれないくないお世話になったけど、こんな挑発的な対応は初めてだ。 

僕の心の中は ミラー越しに見えているはずなのに。


マスターは、氷の角を器用な手つきで削りながら、喋り続ける。

「カウンターに座って頂くお客さんの声は、結構届いてしまいましてね。」

「ここ2カ月は金曜日になると、毎週違う女性とご来店されてますよね。」

「その会話を聞いていて思えてくるんですよ。」

「あなたは手に入れたいものがわかってないような気がするって。」


その言葉を繰り返すのは止めてくれ!

ほろ酔い気味に支えられた強気発言を ギリギリ 寸で消去できた

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「3カ月前のあなたはこうじゃなかった。」

「私達も、あなた達が来るをとても楽しみにしていましたら。」

「以前、よく一緒にいらっしゃった女性はどうされたんですか?」


よく観察してるじゃないか。まあ、これだけ来てればな。

けど、今の僕が一番触れて欲しくないところだよ、そこは。


「あの女性もあなたのことが好きだったはず。」

「あなたが席を離れて独りになると、彼女から話しかけて頂きましてね。」

「あなたについて色々話してくれるんですよ。」

「あなたの良いところも悪いところも。」

「ちょっと、勘弁してくださいよ。何話してるんですか。俺のことを。」

「彼女は自分の夢を叶える為に、海外に行ってしまったんですよ💦」

「そうでしたか。やっぱり、、、」

「いや、すいません。」

「彼女はとても自律した方でしたからね。」

「よくあなたにも言ってましたよね。」

「どうすれば会社によく評価されるかで頭を悩ませるよりも、評価が向こうからやってくる自律したビジネスパーソンを目指しなさいって。」

「苦労を避けていては、永遠に自律なんかできっこないって。」

そうだよ とても同じ年とは思えなかったよ 

ちょっと哲学的なところがあったけど、、、 

「実は、彼女はあなたにこんなことも話していましたよね。」

「評価を他人に委ねるのはもう止めたらと。」

「自分自身の手に取り戻して、どうすれば自分が自分を正しく、高く、評価することができるかを考えて、それを実行することが本質だって。」

「自分が神様から授かったもの、それがギフト。」

「そのギフトを使って、どうやって人々に貢献できるか、世の中にお返しができるかを考えること。」

「ギフトはその人が生れながらに持っている才能。」

「必ずしも人より優れているものである必要はない。」

「全ての人が その人だけが 持っている才能の存在。」

「そのあなただけのギフトに気付くことができれば、道は自ずと開け、自律することができると。」

「実は、あなたの彼女の言葉に刺激を受けて、私達は今一度、このお店の存在意義を見直して、色々とカイゼンしてきたのです。」

「私達は、あなたとあなたの彼女にとても感謝しているのです。」

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人目をはばからず 僕は大泣きした💦😿

マスターの言う通りだよ。

僕は彼女を人として尊敬していたし、

女性としても心の底から認めていた。

今でも好きだ。


彼女と頻繁に会えなくなって 寂しいんだよ😥

マスター😭

「彼女がよく言ってました。あなたは誠実でとってもピュアな人だって。」

「私達もそう思っています。大丈夫です。あなたなら成功しますよ。」

マスターの1番弟子のケンさんが

おしぼりを いつもよりも 更にさりげなく 手渡してくれた

やっぱり

この店は 最高だ💟


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#海外へ夢を追いかけていった彼女と残された僕










世の中の人の役に立ちたい。人生を勇気付けてあげたい。会社の成長を応援したい。その為の「癒し活動費」に充当させて頂ければと思っております。厚く御礼申し上げます。