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おもしろい文章を書くために知っておきたいひとつの考え方
どんな場面においても、論理的な文章を書くべきでしょうか。
わたしは必ずしもそうは思いません。
その人の書く文章がすべて論理でガチガチに固められていたら、読み手は疲れてしまうでしょう。疲れる文章は長く読み続けられないので、最後まで読んでもらいにくくなります。
「言ってることはわかるけど、なんかイヤな感じ」
「筋は通っているけど、おもしろくない」
論理的な文章は、時として鎧で身を固めた文章になってしまいます。
筋が通っていて隙がない。ただ、その隙のなさが仇となることがあります。「理屈っぽい」や「理詰め」という言葉がネガティブな意味で使われることがあるように、ロジックに偏りすぎた文章は堅苦しくて読みづらい文章になります。
巷の文章術の本には「文章に説得力をもたせるために、論理的な文章を書きましょう」と書かれていることが多くあります。
ここでいう「説得」とは、「自分とは異なる意見の持ち主を、論理で説き伏せる」という意味だと思っています。
誤解を恐れずに言うなら、論理という武器を使って強引に押し切ろうとするようなもの。
こういった文章を読んだとき、読み手は少なからず抵抗感を覚えます。
「正論を振りかざすな」
のように「論理的に正しい」ことなのにそれが悪いものであるかのように語られることがあるのも、正論に対して読み手が一種の強引さを感じるからでしょう。
では、どうすれば強引さを感じさせることなく、読み手の中にスーッと入り込むような文章になるのでしょうか。
それは、納得感のある文章を書くことです。
読者にとって、説得とは「されるもの」である。そして納得とは「するもの」である。前者は不本意な受動であり、後者は能動である。
引用:古賀史健『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)
読み手がほんとうの意味で腑に落ちる文章には、説得力ではなく、納得感があるんだと思います。
納得感のある文章を書くために必要なのは、読み手とテーマを共有することです。
つまり、文章のテーマを自分ごととしてとらえてもらうこと。
自分に関係ないテーマだ(と読み手が)感じている場合は、たとえ話の筋が通っていたとしても、読み手にとってつまらない文章になってしまいます。
今の自分に関係のあるテーマだからこそ、読み手は文章に対して、より前のめりになることができ、最終的に納得感を持つことができます。
そういう文章に対して読み手は「おもしろかった」と感じるんだと思います。
今回の話をnoteの執筆に転用するなら、やはりタイトルと冒頭の数行が最も大切ということになります。
読まれやすいタイトルや冒頭の数行を書くときになにを意識すべきかについてはまた追々noteにまとめたいと思います。
少しでもタメになったら、スキを押してくれると励みになります。今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。