見出し画像

お前は誰に認められたいんだ?

周りにすごい人がたくさんいて、だけど私はまだ何もできなくて。

結果ばかりに目がいく。

そこだけが大事なわけじゃないってわかっている。でもね、自信ないと、持っていたくなるんだよ。大きな肩書きや成果を。自分を「あーこれでいいんだ」って少しでも思える何かを。

嫉妬と悔しさで感情はいつもドロドロしてしまって。迷宮入りしている。

現場では2年目で、何もできなくて。想いだけ持っていても、ダメで、空回りの日々で。

「認めてもらいたい」の欲求が自分をとても苦しめた。もっと、もっとって。誰かに認めてもらわないと、褒めてもらわないと、消えてしまいそうで。存在の意味がないと言われそうで。

もがいても自分の中で答えが出なくて、恩師に会いに行った。なんか、ヒントをくれそうで。

恩師は高校の担任であり、顧問。サッカーをしたくて高校を選んだ。サッカーはあんまり上手くない自分だけど、メンタルや向き合う姿勢、執念をこれでもかってくらい先生は、評価してくれていた。サッカーというモノサシだけでなく、”人としてのモノサシ”でちゃんと話してくれた人。サッカーを通じて人格教育をするような人。金八先生とごくせんとルーキーズの先生をたして➗3をしたような先生。

先生に不安で不安で仕方ないことを話した。自信がない、と。

周りはキラキラしているように見えて、自分はとってもちっぽけだと。

そしたら、先生に

お前は誰に認められたいんだ?誰と向き合いたいんだ?

って聞かれた。

俺は、教員生活、生徒とばっかり向き合っているぞ。

その向き合っている姿を一番知ってて、一番評価してくれるのは、生徒だろ。俺にとっては、大人や上司とかではなかったよ。

お前にとっての”それ”はなんだ?患者さんだろ?お前はいつも患者さんからどんな評価を受けているんだよ。それが全てだよ。

って。

魂でぶつけて生きているんだろ。だからこそ、

お前をわかってくれる人、本当に評価してくれる人を間違えたら苦しいぞ

って。

涙が止まんなかった。ずっと、ずっと、誰かにそう言われたかったんだって思った。肩の荷が降りた。深呼吸ができた。

今まで自分がやってきたことが間違えてなったこと、これからも大事にしていくものが見えた瞬間だった。


高校卒業の時にいわれた。

お前はナンバーワンを目指すんじゃない。オンリーワンを目指せ。

そういう生き方をしろ。

お前に助けられ、救われ、幸せになり、笑顔になれる人が必ずいると。

ただ、正論が正論ではない時がある。そこが人間は難しい。だから、向き合い続けるんだって。逃げるなって。

今もちゃんと胸に刻まれている。先生、ありがとう。

胸張って、次のステージにいくよ。

長い冬が終わり、ようやく春が来た。そんな感じ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?