座右の寓話〜大人の課題図書〜
「座右の寓話」戸田智弘(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
著者:戸田智弘(とだ ともひろ)
北海道大学工学部、法政大学社会学部卒業。著書に「働く理由」「続・働く理由」「学び続ける理由」他
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座右の寓話「樽の中のワイン」という話を紹介します。(引用)
山奥のユダヤ人の村に、新しいラビ(宗教指導者)が着任することになった。
村人たちはラビが着任する日に、祝いの宴を開くことにした。ユダヤ教会堂の中庭に空の樽を用意し、前日までに村人それぞれが一瓶分の酒を酒を樽の中に注ぎ入れておくことにした。
樽はいっぱいになり、新任のラビを案内し祈りを捧げて祝いの宴が始まった。
しかし、樽から注いだ液体はまったく酒の味がしない。それはまるで水のようだった。静寂が立ち込めた。
しばらくして、隅にいた貧しい村人が立ち上がって言った。
「実は、みんなが酒を注ぎ入れるだろうから、わしが一瓶分くらい水を入れたって誰も分からないだろう。そう思ったんです」。
間髪入れずに別の男が立ち上がり、「実は、俺も同じことを・・・」その後次々に「わしもです」「おれもです」と言い出し、村人全員がおなじことをしていたことが分かった。
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この教訓は、「自分一人ぐらいさぼっても・・・」が広がると組織(チーム)は崩壊するということだそうです。
誰かのさぼりや手抜きは、誰かが尻拭いをしている時は表面化してこない。
尻拭いする人よりも、さぼる人や手抜きをする人が多くなると一気に問題が表面化してくる。
「樽の中のワイン」の類話を、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんも選手に聞かせるそうです。
「全員で声出して体操!」と言っても、実際に声を出してるのは三分の一ぐらいしかいない。
岡田さんは、「お前たち、全員で声を出してと言わなかったか?」と聞くと、「いや、僕が声を出さなくても、誰かが出します」と答える。
誰か一人が、「自分一人ぐらい少しぐらいさぼってもいいだろう」。と思うと組織(チーム)は上手くいかなくなる。
逆に一人一人が、【自分の組織(チーム)】ということを意識して行動するチームは強い。
人数が多くなり自分の存在感が薄くなると自分はさぼってもいけるだろうという気持ちが出てくるのは分かります。そこで、組織(チーム)のことは全て自分事だと思い、自分の行動は全て組織(チーム)に関わると考えて動くことが大切だと感じた。
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(サッカー戦術に興味があり、岡田武史さんの「岡田メソッド」が気になります)