[詩] 夜の色
雨粒が
光を反射して
街は白い膜に包まれた。
やがて大気が落ち着ついて
街が雨と闇で黒く染まった頃
僕は外に出た。
夜は毎度訪れる。
それは確かな事だ。
昼間の豊かな色彩を,闇が黒く塗りつぶす。
人気のない雑木林で,淡々と歩みを進める僕の身体も輪郭を失い,やがて闇と一体化する。
街灯は,殆ど無い。
手に持っている小さなLEDライトで足元を照らす。
照らした地面だけが,明け方の色を取り戻す。
その色彩に見蕩れてか
小さな羽虫が頼りなさげに辺りをうろついている。
つま先で転がした小石から伸びた長い影は
光から身体を背けながら
俺が去るのをじっと待っていた。
影にも
休む時間は必要だ。
夜はいつか明ける。
それはまったく確かな事だ。
昼間の世界は鮮やかすぎて目が回る。
カラフルな有象無象が,視界の中を勝手に動き回る。
朝と夜だけが繰り返せばいいのに。
そうすればもっと色彩豊かなこの街を
好きになれるかもしれない。
夜は辺りを黒色に染めるけど,街頭やライトの光で照らされた空間は昼間と同じ色彩を帯びる。当然のことだけど,少しだけ特別な気分。
色の対比をもう少し分かりやすく文章にしたかったけど,上手くいかなかった。寝不足が原因かも。発想は良かったのだが。
この詩はまだ未完成かも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?