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ぼくのポエム

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自分で書いた詩をまとめました。 過去作も含みます。 下書き的な側面もあります。 最後の方にその詩を書いた経緯なども載っています
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2021年9月の記事一覧

【詩】 アルコール

【詩】 アルコール

高そうな
おビール
貰ったが

アルコールの摂取も
酔いの感覚も
久しすぎて

半分と飲まずに
倦怠が追いついた。

数年前の今頃。
初めて酒を煽った時を思い出す。

苦労して空けた缶の
その妙な軽さに
戸惑いを抱いたのを覚えている。

大人はもっと
重量のあるモノを
相手取っていると思っていたのだ。

水で洗った缶の
鋭い金属の匂い
まとわりつくような
麦芽の暗香。

それらを遠ざけて
朝日が昇

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