富士山へ行って参りました
2020年 コロナ自粛生活中、行くところがなくなり近所の里山を運動がてら登ったのをキッカケに… どっぷり山の魅力にハマってしまい「一生に一度は日本一の山へ!」と誰もが思っているのではなかろうか? と勝手な思い込みでこの度、富士登山へ行って参りました!
8月10日 仕事終わり渋滞を避けるため深夜に車を走らせること7時間。途中休憩を挟みながら車中泊にて仮眠。睡眠不足は高山病のリスクも上がるとリサーチし、初日は五号目から2時間ほどで到着する七号目山小屋を予約済み。5月にオンライン予約の開始時刻同時にアクセスし大変だった。それでも八号目山小屋に比べると予約は取りやすかった印象。
8月11日 山の日。連日報道される富士登山者のマナーのこと。とにかく多いのであろうと覚悟しつつ、それでも時間をずらして登ることを選択したのは正解だった。私の体力から考えると山頂を目指すのではなく八号目を目標に頑張ることにした。
とにかく無理なく安全に登ること。無駄にテンションを上げないように、疲れていなくても休憩と水分補給、呼吸は意識してゆっくり登った。山小屋に着いたころには軽い頭痛はあったものの、夕食のカレーは完食した。お世話になった『七号目トモエ館』は全室個室とあり、標高3,400㍍にある『本八号目トモエ館』に荷物を預けて山頂を目指すことができることは最大の魅力。
長旅の疲れもあり19時30分に就寝。ご来光をみることは考えず体調が良ければ『本八号目トモエ館』まで行こうかな。思った以上にふかふか布団は寝心地よく、外のしゃべり声やご来光目当てにでかける人々の物音を聞きながら… なんやかんやで爆睡! そして、まさかの寝坊!! 笑
登山中に見たご来光は最高だった。混雑なく静かに自分のペースで見守ることができた。心配だった台風前の天気は日頃の行いが良かったのか? ビックリするほど好天に恵まれた。それでも登れば登るほどグッタリしている人は増えるばかり。「なぜ人は山に登るのか」ホントによく分からない。友人から「登った人にしか見れない景色を見るために登るんだと思います」と回答あり。ごもっとも。ごもっともなんだけど、座り込んで泣いているチビッ子に遭遇すると、これは修行なのか? と考えた。
高山病の兆候はなく元気だったのでこの勢いで山頂火口をぐるっと一周する『お鉢めぐり』行ける? 山頂に着いたとたん安堵の気持ちは勝り、ラーメン食べたり、山頂郵便局では並んで『登山証明書』をいただいたり。楽しい時間は「あっ!」っという間に過ぎていき下山時間ギリギリとなった。なんと山頂から五号目まで下山に4時間かかるらしい。この日は登頂できるであろうと、自分へのご褒美で高級宿を予約していた。最終夕食時間が18時50分とあったため、五号目からシャトルバスに乗り自家用車でチェックインすることを考えると、マッハで下山しなければ! 山頂郵便局でタイムアップ! 富士山の真の山頂 最高峰『剣ヶ峰』に行くのは諦めた。
足の痛みに耐えながら歯をくいしばって下山した。ヘロヘロで五号目に到着。泣きそうになりながら向かったバス乗り場は長蛇の列!
ありがたいことに臨時便もあり、やっとのことでバスへ乗ったと思いきや… 最後の最後でバスに酔うという失態。グダグダでチェックインし楽しみだった豪華料理は完食できず。
【終わりよければ全てよし】
富士山は登るものではない。
富士山は見るものでは…?
色々と考えさせられた山行となりました。
上村 雄