再読してから気づくこと【ジーキル博士とハイド氏】岩波文庫チャレンジ89/100冊目
「陽気なヴッツ先生」にビビってから、“有名作を先に“と念仏のように唱えていて再読に至った本。
読書を始めた頃に読んだ本の内容などほとんど忘れてしまった。メモも取らずひたすら読んで楽しかった時代。今は読むのも楽しいが、学ぶのが楽しいため、こうしてアウトプットを続けている。
自分の読書歴は置いといて、本書の初読はもっとずーーっと前。「ジキルとハイド」と言えば「フランケンシュタイン」のように名前が突出。大体は覚えているものの、細かい設定はちゃんと忘れている。
著者スティーヴンスンと言えば「宝島」でも有名な人。物語を知っていても引き込まれる。引き込み方はすごい。
再読するまでは「面白い物語」としてしか把握していなかったけれど、再読して初めて「考え」に触れることができたように思う。
再読すると1回目で拾えなかった箇所が拾えて面白い。
そういう意味では物語は前段で、真実が明かされる事になるジキル博士の手記の方が本題だったんだと分かる。二重人格を扱ったストーリーではなく、人間の多面性に焦点を当てたもっと深い話。
以前にも触れた、モーム「世界の十大小説」。ラインナップにこそ入っていないが、スティーヴンスンに触れた箇所があるらしい。
重版待ってます。
最後に「フランケンシュタイン」にも触れておくと、キャラが独り立ちしてあまりに有名な作品なので、意外と本を読んだ事がある人が少ないように思う。そんな自分もその一人だった。色々な人がおすすめに挙げていたのを見て、読んだのだけど、これがめちゃくちゃ良かったのでおすすめです✨
ほとんどの人が勘違いしていることがある!(笑)
岩波文庫100冊チャレンジ、残り11冊🌟