金沢1日目〜ドライバーズ・ハイ〜
ついに群馬県のレベルが1になった。
勘違いしないで欲しいのだが、決して群馬県が弱くなったとかそういうことじゃない。
コロナのなんとかレベルがめっちゃ下がった。
僕は今後の人生を結構左右するやんごとなき事情があったので金沢に行くことになった。
6月も半ば、梅雨のくせにやたら暑い日のことだった。
まず、今回はソーディスを鑑みて車で行くことにした。
つまり、前日までの睡眠の調整が大切である。
まあ結果から言うと埼玉の友達の家で2時間寝た後出発すると言うメーターで言ったらマイナスに振り切った状態からのスタートとなった。
初の金沢までワンオペ運転で、出発地点は群馬より南の埼玉、睡眠時間は2時間、人の家。
よくもまあここまで揃えられたものである。
しかも、考えてみて欲しい。
誰かの家から旅行をスタートさせるということは、旅行0日めの時点ですでに洗濯物があるということなのだ。
信じられない。
もはや洗うべき衣類を持ち物として入れて旅行に行くようなものなのだ。
そんなやついるか?
僕は大事な髭剃りを忘れ、洗濯物を持って金沢へ向かった。
僕はなんだか金沢に縁があるみたいで、訪れることが多い。
いつも夜行バスだったので車で行くのは新鮮だった。
まず、群馬から金沢まで4時間ほどかかる。
(今回は埼玉から出発したので5時間かかった)
僕は今日の日のために大好きなラジオを我慢していたので運転ついでにためたラジオを聴いていた。
①cruiseモードの光と闇
今乗っている車にはcruiseモードという大変奇妙なモードが搭載されている。
なんとこの機能を使うとアクセルを踏まなくても速度を維持してくれるのだ!!
すんばらしいたけアンビリーバボー!
僕は5時間右足を傾け続ける覚悟をしていたので大変驚いた。
クルーズモードのおかげでこの睡眠時間でも安全運転で行けたと言える。
しかし、便利なこともあれば副作用もある。
そう、速度維持ということは「普段速度を緩めるであろうシーンで緩まない」のである!
これが非常に怖い!
ああ!止まらないいいいいいいいいい!!
(ブレーキ踏めば止まる)
と思ってしまう。
そして、この機能のおかげで格段に楽になったが、なぜかちょっと足を使う時に「めんどくさ・・・」と思ってしまう自分がいた!
この!!!
文明乞食め!!!!!
走れ!!!その足で!!!!!!
②無事故で頑張ろう
途中、対面通行のところだっただろうか、「今日も無事故で頑張ろう」と書かれた布が横の山に貼られていた。
風になびくし色味も薄く文字も小さいので非常に読みにくい。
読めたところで達成感もない。
お前のせいで無事故の可能性が少し減った。
まずはお前が頑張れ。
他人を応援する前に自分がしっかり立て。
そして、ゆけ。
お前だけの未来を。
布よ。
③上信越自動車道
今回は上信越自動車道を通った。
もう、、、、
本当に、、、、、、
長野が永遠に終わらない。
ずっと長野。
進めど進めど長野。
もう僕は何かの呪いにかかったのかと錯覚したほどだ。
可能性1
長野が僕と反対方向に時速100kmで移動している。
可能性2
あらゆる看板が長野と表示しているだけ。
可能性3
上信越自動車道が環状線。
もう、本当に勘弁してくれって感じだった。
無限の園、長野。
④上信越自動車道を超えて
やっと長野が終わった。
長い戦いだった。
無限に長野。
倒しても倒しても復活するタイプのボスキャラみたいだった。
長野め。
そして、ちょっと新潟にお邪魔してようやく上信越自動車道ともお別れだ。
さらば。上信越自動車道。
iPhone<あと167km先、左です。
1 6 7 !?!?!?!?!?!?!?
Siriめ!ついに狂ったか!?!?!
そんなにあるの!?!?!?
長野の陰謀!?
えええええええ!?!?!?!
167mじゃなくて!?
ひゃ、ひゃ、ひゃ、ひゃ、ひゃくろくじゅうなな、、、、、、。
そこまで来て僕はようやく気づいた。
金沢は、遠い。
⑤新たな気づき
もういい加減ラジオも聞き終わり、それからはMOROHAとCreepy Nutsのラップを聴きながら運転していた。
MOROHAの歌詞は胸に刺さる。
感動した。
運転してると特にじっくりと歌詞が聞こえる。
そして僕は気づいた。
あああああ!ラップがやりたい!!!!
ラップ!ラップがやりたい!!!
いや、やらねば!!!
そう!僕は自分の中に「ラップがやってみたい欲」があることに気づいたのである。
ああ、ラップがやりたい。
ラップがやりたいのだ。
いや、やらねばならないのだ。
これは僕の使命なのだ。
リリックを、リリックを書かねば!!!
僕は、ラップをやるべきなんだ!!
⑥時すでに
11時半ごろ。予定より早く着いてしまいそうだったので最後のPAで休憩をした。
ここで着替えたり車の掃除をしたりもしていた。
芭蕉が来ていて、元埼玉県草加市民(芭蕉の旅スタートの地)としては「芭蕉もcruiseモード使ったのかな」などと思いにふけっていた。
なんとなく、大学の学生専用ページに行って今日の授業の課題を確認した。
基本的に全部遠隔だしちょっと課題が出ただけだろう空き時間でやるかなと思っていたその時!!
「火曜日の英語の授業ですが、本日から試験的にリアルタイムzoom授業を始めます。
11時にログインしてください。」
オーーーーーーーーマイ!ティチャー!!!!!!
なんで!!!!!なんで今日に限って!!!!
そんなことするの!!!!
せめて先言っておいてよ!!!!
焦ってログインした時にはもう授業は終わり側だった。
そう、僕がラッパーの潜在的才能に気付いたり、使うはずもないcruiseモードを芭蕉が使ったか気になっている間に!!!
授業が行われていたのである!!!!
しんじられん!!!!!
クソー!!!!
芭蕉に気を取られていなければ!!!
もう少し早く入れたのに!!!!
あああああああああ。
嘆いても始まらない。
全てラップにしようそうしよう。
芭蕉歩きすぎlike a 伊能。
冗談じゃない今日の授業。
やってくれるぜティーチャYou don’t know me.
向いてないかもしれんな。
こうして、後味の悪いラップとともに僕の金沢往路は終わった。
あかないレッドブル。
手に着くソフトクリーム。
吹き出したドリンク。
空きっ腹にコーヒー。
終わらない長野。
見えない日本海。
無事故無違反。
万歳。