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#394 「分散」と「標準偏差」で学力のバラつきを知る!
📊 クラスの成績が安定?それともバラバラ?
🎭 平均点70点!…でも本当にみんな同じくらい?
先生のみなさん、クラスのテスト結果を見て「平均点70点か、悪くないな」と安心していませんか?
でもちょっと待ってください!
「平均点70点」だけを見てクラスの状態を判断するのは、クッキーを焼いて「全部いい感じに焼けたはず」と思い込むようなもの。
でも実際に見てみると、一部はサクサク、別のところは焦げていたり、生焼けだったり…。
この「焼き加減のバラつき」を知るために重要なのが、「標準偏差」 です!
🍪 均一なクッキー vs. 焼きムラのあるクッキー
クラスの成績を例えるなら、Aクラスは「どれも同じ焼き加減のクッキー」、Bクラスは「焼きムラがあるクッキー」 です。
🏫 Aクラス(成績が安定)
🍪 均一なクッキー型クラス
テストの点数: 70, 72, 68, 71, 69
ほぼ70点前後でまとまっている
児童生徒の学力が均一
→ 「どれを食べても同じサクサク感!」(理解度に差が少ない)
🎭 Bクラス(成績のバラつきが大きい)
🔥 焼きムラがあるクラス
テストの点数: 30, 50, 85, 90, 100
30点の児童生徒もいれば、100点の児童生徒もいる
一口食べるとサクサク、次の一口は焦げてカリカリ、また次は生焼けでベタベタ…
→ 「同じクッキーでも、部分によって焼き加減がバラバラ!」(学力に大きな差)
どちらも平均点は70点 ですが、Bクラスは焼き加減のバラつき(学力差)が激しいのが分かりますね。
この「バラつきの大きさ」を数値で表すのが、「標準偏差」 です!
📌 「標準偏差」はクラスの「レースの間隔」
クラスの学力を「マラソン」に例えてみましょう。
標準偏差が小さい(Aクラス)
→ みんな同じくらいのスピードで走っている🏃💨
→ 先生(ペースメーカー)が「このペースで走ろう!」と言えば、全員が無理なくついてこられる標準偏差が大きい(Bクラス)
→ 速い児童生徒はどんどん先へ💨、遅い児童生徒は歩いている🚶
→ 先生が「このペースで!」と言っても、ついていける児童生徒とそうでない児童生徒が出てくる
標準偏差を見れば、「クラスのどれくらいの児童生徒が、先生のペースについてこられるか?」 が分かるということです!
🎯 「標準偏差」を授業改善に活かすには?
✅ 標準偏差が小さい(Aクラス)
→ みんな同じペースで授業を進めてもOK!
→ 例えるなら、マラソンで全員がほぼ同じスピードだから、一斉指導しやすい
✅ 標準偏差が大きい(Bクラス)
→ 個別指導やグループ学習が必要!
→ 例えるなら、マラソンでバラバラに走っているので、それぞれに合った練習メニューが必要
例えば、Bクラスでは
30〜50点の児童生徒 には「基礎トレーニング」で足腰を鍛える(基礎学習)
85〜100点の児童生徒 には「スプリント練習」でより速く走るトレーニング(発展学習)
といったように、学力差に合わせた指導 が必要になります。
✨ データを正しく読んで、授業をパワーアップ!
「平均点だけを見るのではなく、標準偏差をチェックすることで、クラスの学力差を正しく把握できる!」
たとえば…
平均点が同じクラスでも、実はBクラスの方が大きな課題を抱えているかもしれない!
標準偏差が大きいクラスほど、児童生徒に合った指導が求められる!
データを活用して、もっと楽しく、もっと効果的な授業をつくっていきましょう!
次回も、教師に役立つデータ分析のポイントを紹介します。お楽しみに!