【オスカー有力】驚愕の映画「エミリア・ペレス」を観た
今年のオスカー(アカデミー賞)ですが、ノミネート発表がLA火事の影響で1/17から1/23に延期になったとのこと。
毎年オスカー授賞式前に主要ノミネート作品を見てから生中継を見ることに命をかけている筆者は、そろそろノミネート作品を観ていかないと本番に間に合わないので焦っています。笑 *今年の授賞式は日本時間3/3(月)
そこで、オスカー前哨戦のゴールデングローブはすでに受賞結果が出ており、コメディ・ミュージカル部門と助演女優賞を獲った「エミリア・ペレス」を観ることにしました。
*日本の劇場公開は3/28、相変わらず遅くて嫌になります。
この映画、よくある南米のドラッグ・カルテル絡みの題材から始まるんですが、途中で「え?!」というテーマ提示があって、すごく面白いんですよね。
それが何かは、この記事で深堀りして議論したかったのですが、ネタバレになることもあり、ぜひ前情報を入れずに観てもらう方がいいと思います。
ひとつだけ言えるのは、この映画がマイノリティに対する優しい眼差しで溢れているということ、また、人はいつでも自分の生き方を変える力を持っているということ。
筆者も深い知識には欠けるのですが、性自認と性的指向は別次元の話であるということも、この映画が投げかける学びのひとつであり、世の中に認識を促す内容になっています。
残念に思うのは、映画全体が「ラ・ラ・ランド」のようなミュージカル仕立てになっていて既視感があるということ。
また、南米のドラッグ・カルテルの抗争というよくある話の枠組みに嵌め込まれていることで、これも既視感に溢れている点。
直近だとネトフリの傑作ドラマ「BEEF」や、「ブレイキング・バッド」を想起する展開でした。
ミュージカル+南米ドラッグ・カルテルという既視感のあるジャンルの結合に過ぎないのではないかという疑念はあるのですが、やはり一番の強みは俳優陣。
特に、ゴールデングローブでは主演女優賞を残念ながら逃してしまったカーラ・ソフィア・ガスコンがオスカーに無事ノミネートし、最終的に受賞したらいいなと思っています。