マガジンのカバー画像

カウンセリングについてのあれこれ

28
カウンセリングとは、どんなものか、難しい言葉を極力使わず、お伝えしていきたいと思います。
運営しているクリエイター

記事一覧

「何が響くかわからない」・・・壊れたドア

カウンセリングの現場で、夢が重要な役割を果たすことがしばしばあります。夢は、通常の生活の…

向後善之
3日前
10

「何が響くかわからない」・・・母のチック

楽しい話題なはずなのに、目が笑っていない、「あなたのためよ」と言いながら、能面のような無…

向後善之
5日前
8

「何が響くかわからない」・・・身体は語る

これも、身体のサインに気づいてもらうことからアプローチした事例です。セラピストである僕は…

向後善之
10日前
11

「何が響くかわからない」・・・震えと連想

前回ご紹介したクライアントCさんとのセッションで、もう一つ印象的なシーンがありました。今…

向後善之
2週間前
11

「何が響くかわからない」・・・偶然の電話

解離性同一性障害(DID)とは、かつて多重人格と呼ばれた精神疾患で、たくさんの人格がひとり…

向後善之
2週間前
7

「何が響くかわからない」・・・金魚との会話

サンフランシスコでカウンセリングを行っている時、金魚の声が聞こえるZさんという19歳のク…

向後善之
3週間前
9

「何が響くかわからない」・・・偶然の力

何年か前、たまたま偶然に、麻布の街中で友人と出会いました。数年ぶりだったこともあるし、こんなところでたまたま出会うなんて思ってもいなかったので、びっくりしましたし、また、うれしくもありました。「偶然」は、いろいろな感覚や感情を浮かびあがらせます。その友人とはじめて出会った頃、議論を戦わせていた頃が、すっかり忘れていたその頃の気分そのままに、突然前触れもなく目の前に現れてきます。 そうしたデジャブのような「偶然」によって、僕の中の回路が少しだけ変わります。そして、その少しの変

「何が響くかわからない」・・・ツキの波

ずっと前のことなのですが・・・。 クライアントさんは絶望的な状況にあり、僕も慎重にアプロ…

向後善之
1か月前
5

「let it go」と「let it be」

最初にちょっと怖い話をします。 「富士山総本部道場が開設されて1カ月半ほど経った1988…

向後善之
1か月前
9

「ほどよい距離」・・・ハードなアプローチと繊細なアプローチまとめ

これは、最近放映されている花王のメリットのCM動画です。 *当記事での動画の使用については…

向後善之
2か月前
12

「テクニックではない・・繊細なアプローチ その3」

 ルサとのセッションの中では、僕の小学生以降の生育歴について詳しく話をすることがありまし…

向後善之
3か月前
15

「リフレーミング・・繊細なアプローチ その2」

 ルサ・チューのカウンセリングオフィスは、学校から自宅のちょうど中間のアパートメントの中…

向後善之
3か月前
10

「言葉が出ない・・繊細なアプローチ その1」

 留学時代の話です。僕はCIIS(カリフォルニア統合学研究所)という大学院の統合カウンセリン…

向後善之
3か月前
8

「無条件の愛のワーク 吉福伸逸のセラピー ハードなアプローチは有害か?その8」

カウンセリングを学ぶと、「無条件の愛」という言葉が出てきます。 しかし、この「無条件の愛」というのが、なかなか曲者です。偽りの共感で表面的に「愛してるよ」というのとは違います。 沈むつつある船に、ライフジャケットが1枚しかなくて、子供と自分とどちらかが生きなければならない。その時に子供にライフジャケットを譲るのが無条件の愛かもしれませんが、あっさり「私は、子供に渡しますよ。当然でしょ?」なんていう人は、「はぁ、そうですかぁ」と思うけど、ごめんなさい、なんか嘘っぽく聞こえち