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脳には甘いもの、ってほんと?受験生のおやつについて

勉強の休憩時間に甘いものを食べる言い訳

頭がつかれたら甘いもの・・・と信じていませんか?実はそれが逆効果かもしれません。

糖が入ると、必要な分はエネルギーになります。ところが、余剰の糖は血管内を流れ、タンパク質と結合します。それを糖化といいます。そして、糖化したタンパク質は体温でゆっくり、じっくりまるでそれは低温調理のように変化し、AGEsという硬くなった状態を作ります。焦げともいいますが、私のイメージはアルプスの少女ハイジが白パンを持って帰ったら、硬くなってしまった、そんな感じです。

体内で糖がタンパク質とくっつくイメージは綿あめを食べてるうちにべたべたになった綿あめの棒のにちゃにちゃした感じでしょうか。

それが、身体のあちこちにできて、なんなら赤血球だってタンパク質、細胞の膜だってタンパク質、そこに糖がついてまともに働けなくなるわけです。エネルギー交換にも、赤血球で脳に運ばれるべき酸素も足りなくなります。

さらに、脳の神経に糖化が起きたら、βアミロイドがタウタンパクという認知症の元を集めてきます。このタウタンパクは睡眠中にグリンパティックシステムという脳のお掃除が行われることで、普通なら排出されますが、ちゃんと睡眠をとらないと出ていきません。それが何年後かに認知症が発症する原因ともなります。

づまり食事以外でとる糖、特にお菓子は、脳にいいわけないですよね。

お菓子や砂糖の入った物を空腹時に食べると、いきなり血糖値があがります。当然いきなり上げた血糖値は次に、いきなり下がるわけですから、ジェットコースターのごとく乱高下する血糖に身体はふりまわされて、ぐったりです。勉強どころの騒ぎじゃありません。

食べたら眠くなる人はおそらく血糖値が乱高下していると思ってください。

ではどうすればいいのでしょうか。

生活に関して言えることは、もう知ってるよ、と思われるでしょうが

  • 三食しっかり食事をとり、ベジタブルファースト(朝食を抜くと昼夜の血糖値が爆上がりしちゃいます)

  • おやつは、砂糖や果糖ブドウ糖液の含む食品、焼き菓子などのAGEsたっぷりの物は避け、チーズやナッツ、おむすびに。そして食べた後はすぐに動くこと。

  • 勉強や試験の前に200㏄程の水分をとること。

  • お昼寝しすぎず、夜の睡眠を、特に最初の3時間の睡眠の質を上げること。

東洋医学的アプローチ

気の流れは脳にも流れています。経絡という気の流れる通り道は基本は14の経絡があるのですが、古典にしっかりと脳を通過すると記載のある経絡は膀胱経という経絡です。

この経絡は目端の晴明というツボからスタートし、額から頭上、頭内、脳を通過、背中、お尻を通り、ふくらはぎ、アキレス腱脇を通って、足の小指まで流れる経絡です。

こう考えるとグリンパティックシステムなんて難しい言葉がでる何千年も前から中国医学では分かっていたことだったようです。現代医学の方がようやく追いついたのでしょう。

膀胱経は背中を流れているので、勉強中も背中を丸めたり、そらしたり、アキレス腱を伸ばしたり、縮めたり、座ったままでもできますので、是非実践してみてくださいね。

それにしても甘いものは、麻薬のように癖になるので、やめるのは最初ちょっと辛いかもしれませんが、きっと乗り越えられるはずです。影ながら応援しています。


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