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円安はなぜいけないのか?
(この記事は約3分で読めます。約1,500字)
最近の話題になっている通り、円安がかなり進んでいます。
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「円安ヤバイ」「日本終わった」など言われていますが、なぜ円安が悪いと言われているのか整理してみます。
✅1.状況に応じて円安はメリットがある
今は「円安は最悪」となっていますが、常に最悪というわけではありません。
一般的に、円安は輸出をするときにメリットがあります。
外国に100ドルのモノを売るときに、仮に通常時を1ドル100円とすると
・1ドル100円 → 100ドル ✕ 100円/ドル = 10,000円
と1万円をもらえますが、円安が進み1ドル200円になると
・1ドル200円 → 100ドル ✕ 200円/ドル = 20,000円
同じ100ドルのモノなのに20,000円もらえることになります。
つまり、日本が輸出中心の場合は円安が進むとハッピーです。
また、外国の株式に投資するときもメリットがあります。
例えば、Appleの株価が100ドルだとして、1ドル100円であれば
・1ドル100円 → 100ドル ✕ 100円/ドル = 10,000円
と1万円の価値ですが、円安が進み1ドル200円になると
・1ドル200円 → 100ドル ✕ 200円/ドル = 20,000円
同じ100ドルの株なのに、資産価値は20,000円になります。
こんな感じで輸出をしたり、外国の株を持っていたりするとメリットがあります。
✅2.なぜ今は円安が「最悪」なのか?
では、なぜ今は円安が最悪なのでしょうか。
先ほど、輸出がメインの場合は円安がハッピーと書きましたが、反対に輸入がメインになると円安はカウンターパンチとなります。
日本は長く、原料を輸入して工業製品を輸出して稼ぐ「輸出立国」だったため、円高になると景気が悪くなり、円安になると良くなる傾向がありました。
しかし近年は、海外に進出して現地で生産する会社が増えたため、円安になっても以前ほど輸出が伸びなくなってきました。
実際、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支はロシアのウクライナ侵攻前の今年1月時点でも2兆円超の赤字で、過去2番目の大きさでした。
つまり、日本がかつての「輸出立国」ではなく輸入品に依存する形の国に変化したことが要因になります。
現地生産した方が①販路が拡大する、②原材料が安い、③海外の方が法人税が安いなどのメリットがあり、国内企業が生産拠点を海外に移したことがポイントにあります。
(もちろん現地生産もデメリットはある)
✅3.具体的な対策
では、円安が進んだらどうしたらよいのでしょうか。
ポイントは、「資産を円だけで持たないこと」です。
「日本に住んでるなら円を持ってないと何も買えない」というツッコミがきそうですが、円安においてはそれが1番危ないです。
先述の通り、今は輸入に依存しているため、企業が生き延びるためには円安の影響を販売価格に転嫁することが考えられます。
今まで100円で買えたものが200円必要になるようなイメージです。
根本の原因は円安であることなので、円を(例えば)ドルに変えてしまえば円安が進もうが、販売価格が上がろうが影響を受けなくなります。
(逆に円高に触れたら損をするが)
そのため、
・円をドルに交換する
・外国株式に投資する(為替ヘッジなしの商品)
・外貨預金をする
といった対策が挙げられます。
「難しそう」と思う方もいると思いますが、あっさり始められます。
SBI証券や楽天証券が人気です。
✅4.まとめ
以上、今の円安がなぜ最悪なのかについてまとめました!
今後も毎日投稿を継続しますので、よければ他の記事も見ていただけると嬉しいです。
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