鏡開きだ!推神輿わっしょい♪
僕たちは「あなた」というお神輿を担いで、これまで誰も見たことのない景色を見に行くのです。
お祭りの際、お宮入りとお宮出しという神事があることをご存じですか?
お神輿はお祭りの最後にお社の中に大切に奉納され、これをお宮入といい。
そうして翌年のお祭りまでの一年間、お神輿はお社の中で厳かにご鎮座することとなる。そしてお祭りに際しては、お宮から男たちによって担がれ、勇壮な宮出しが行われるのです。
毎年恒例のこのお祭りを老若男女、みんなが楽しみにしている。
それなのにどうしたことでしょう?
ここ最近、肝心の神様がお社に引きこもってしまってしまい、みんなの前に出るのを渋っているようです。
おやおや、これでは推すことも担ぐこともままなりません。
まるでいつぞやの天照大神の天岩戸隠れのようではありませんか!
あなたほどのお人が、一体どうしてしまったのですか?
そんなにスサノヲ(周りの人々)が怖いのですか?
自分の及ばぬことが次々起こるこの世界が恐ろしいのでしょう?
なんと意気地のないこと、でも本当はわかっている筈。
森羅万象は自分がより自分に近づくために起こっている事だと。
すべては、「アナタ」が「あなた」になるため。
これを神鳴り(神成り)という。
だから勇気を出し、お神輿の上から行きたい方向を指し示すのです。
誰もが表現者となれるわけではありません。
あなたが様々なタイミングで応援されたいと思うその心が答え。
いつまでもいつまでも、何勝手に自分を決めつけてんだ?
神様のくせに、生意気だ。
形振りかまうな、聞け魂の声。
今こそ天岩戸開き(鏡開き)の時、踊り咲かせよ。
「アナタ」のみが「あなた」になれる。
だからもう止まるんじゃねぇぞ!
振り返らずにまっすぐ進め、その鼓動の高鳴る方へ!
この世界の隅々までその光で照らし出せ!
そして僕らにその世界を見せてくれ。
だからもう少しだけ推すことを許してほしい。
一蓮托生でのみ巡りゆく場所、そこに一緒に連れて行ってくれ。
どこまでも遠く、高く昇って行け。
あなたにしか辿り着けないその場所へ。
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いつも本当にありがとう。 これからも書くね。