【#毎週ショートショートnote】逢いたい菜
菜々子へ
菜の花が咲く頃に
いつも君のことを思い出すよ
菜の花のように明るくて表情豊かな君
僕はその笑顔で頭の中が菜の花畑でいっぱいになったよ
菜の花のように凛とした容姿の君
僕はその容姿に菜の花の甘い匂いを感じ取ったよ
ああ、なんて愛おしいんだ
君がいなければ僕は生きている価値なんてないのだから
菜々子、菜々子、菜々子、菜々子、菜々子
僕の口からはもうその言葉しか吐き出すことができない
菜々子、今すぐ君に逢いたい
逢って君のすべてを僕の手で抱きしめたい
僕のこの想いを君に届けます
油小路
菜々子が帰宅すると、ポストに一通の手紙が入っていた。
手紙の内容を読んで、菜々子は背筋がゾッとした。
震えた手でなんとかその手紙を破り捨てると、すぐに身支度を始めた。
もうこの国では暮らしていけない。
菜々子はあらかじめ買っておいたシンガポールの旅行本をスーツケースに投げ入れた後、スマホに電話番号を打ち込んだ。
「藪遅くにすみません!今すぐここを出ていきます!」
(410文字)
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この記事は、たらはかにさん企画【毎週ショートショートnote】参加記事です。
今回のお題は、【逢いたい菜】でした。
ラブレターを書いているつもりで書き始めましたが、あまりのキモさに自分が鳥肌が立ちました(笑)
最近、愛憎系やホラー系ばかりになっている気がして、ちょっと創作の幅を広げないとこの先詰むなという危機感があります(泣)。
今回の作品も似たようなものを以前書いたような・・・。
#毎週ショートショートnoteに関しては、思いついたらすぐ書き出すスタイルなので何となく似てしまうのかなと思います。
そろそろ違った世界観でも創作できるようレベルアップを図る時期かもしれません(もちろん今のスタイルでの創作もします)。
次回のお題にも挑戦します。
読んでいただきありがとうございました!