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【エッセイ】「ズレた感覚」を解き放つ
昨年8月のある朝。
夜明け前に目が覚めてしまい、そのときにnoteを開いて目に留まったものがあった。
それが、たらはかにさん企画「毎週ショートショートnote」だった。
目も覚めてしまったし、ちょっとチャレンジしてみようかと思って初めて参加した作品がこちら。
何も考えずに即興で書き上げた割には上手く書けた!と自画自賛していたのだが、あとで参加者の作品を読んでみたら・・・自分の作品の拙さにちょっと気持ちが萎えた(泣)。
たしかに思いつきで書いた作品だったし、素人の中のシロウトだから仕方ない。
でも、書いてみてとても面白かった。
こんなのを毎週やるのか。それも一癖も二癖もあるお題に対して。
この企画への参加を機に、一気にショートショートの世界に魅了された。
ショートショート(英: short short story)は、小説の中でも特に短い作品のこと。日本で「ショートショート」の語が定着する以前は「超短編小説」などと呼ばれていた。
定義は諸説あり、短編小説や掌編小説、ショートストーリーとは異なる独自のジャンルとされることもあるが、それらと区別しない場合もある。ジャンルは、SF・ミステリー・ユーモア小説など様々である。アイデアの面白さを追求し、印象的な結末を持たせる傾向がある。
大体4,000文字以内の作品で、特徴的なのが「印象的な結末を持たせる」点。
ショートショートが「印象的な結末=面白いオチ」というイメージが強いのか、人によっては苦手という方も多いのではないだろうか。
また、真面目な人も難しいかもしれない。
書いてみたけれど、
「こんなオチありえない」「このオチは特に面白くない」
などいろいろと考え込んでしまい、結局投稿しないという人も多いかもしれない。
でも、個人的な考えではあるが、本人が「ショートショートを書きました!」と公言すれば、それは「ショートショート」で良いのではないだろうか。
ある程度の定義づけは必要なのかもしれないが(さすがに長編小説を「ショートショートです」とは言いづらいだろう)、あまりにガチガチにせず書き手が楽しんで書けるならそれでいいと思う。
「ズレた感覚」が活かせる場を手に入れた!
ショートショートを書いているうちに、これは自分に合っていると感じた。
幼少時代からどこか「ズレた感覚」を持っているなという自覚はあった。
母親からは、
「よしまるはなんだか言っていることが面白いね」
と褒めているのかバカにしているのか分からないことを度々言われていた(笑)。
たしかに突飛な遊び方やアイデアを出すことが多く、友人たちも面白そうということでみんなでワイワイ遊んでいたことを覚えている。
しかし、中学生以降は思春期に入ったことにより「ズレた感覚」を他人に話すことが恥ずかしくなり、「こんなこと考えているんだけどな・・・」と思っても、外に話せないままいつの間にか大人になってしまった。
世間では「遊び心を持て!」とか言っているけど、そんな余裕ないし、どうせ周りから奇人変人扱いされるだけだよ!と言っている合間に40代に突入。
そんな中、「ズレた感覚」をフルに活かせる場として「ショートショート」創作にたどり着いた。
当たり前ではないことを当たり前のように、ありえないことをありえるように書く。
日常ではありえないストーリーかもしれないが、少なくとも自分の脳内ではありえる話と思って書いている。
誰に気にすることなく「ズレた感覚」を解放できる場、それがnoteであり、このショートショートだ。
昨年はこのショートショートに出会ったことで、子供時代に置き忘れてきた「遊び心」を取り戻せた。
そして今年も、自分の内に秘めていたこの「ズレた感覚」を大いに解き放っていこう考えている。
ショートショートに関してはまだまだド素人だが、今年は大股で3歩踏み出すくらいの目標があるため、もっと自分の筆力に磨きをかけるよう日夜励み中である。
最後に今後ショートショートを盛り上げてくれるであろう二人のクリエイターさんをご紹介する。
神戸みかげさん
いつも#毎週ショートショートnoteでお世話になっている神戸みかげさんは、過去に恋愛小説で大賞を2つ獲っているとのことで、当初から只者ではないという直観が当たっていた(笑)。
そんな神戸みかげさんが小説講座を始められたので、弟子のつもりで吸収していこうと考えている。
七海恋さん
昨年末からショートショートの共同運営マガジンを始められた七海恋さんの記事を見かけてマガジン参加に一番手として名乗りを上げた。
まだ開始したばかりで参加者も少ないが、もしご興味があれば上記記事を読んだ上で、七海さんに招待してほしい旨のコメントをしていただきたい。
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