「内向型」という言葉に救われた10年前の僕と、「内向型」のライフキャリア支援をしたい今の僕。
都内の大企業での競争に疲弊したことをキッカケに、他人が創った集団やゲームルールの中で優秀であろうとすることをやめ、地方移住して新たな生き方&社会での生き場所を創っている山田です。
僕は、いま勤めている障害福祉事業を軸とするベンチャー企業を今月末で退職し、今後は人生相談(ライフコーチング)の個人事業に集中していきます。
そのような状況であることも踏まえ、今回のテーマは、私が特に喜んでもらいたいクライアント像について。
自分のサービスを設計していく上で、サービスのクライアント像や、自分のポジションをここ1,2ヶ月考えアイデアを出してきましたが、ようやく僕のイメージやニュアンスを包含してくれるキーワードに昨日出会うことができました。
それが、「内向型」です。
■内向型とは何か?
心理学の三大巨匠(※)の1人であるユングが1921年に提唱した、人間の認知特性を表す概念です。
(※)他の2人はフロイトとアドラー
対となる概念は、「外向型」。
僕がこれまで学び調べた中では、この「内向」「外向」というのはつまり
「内向」…「注意が内側(自分の感覚,感情,思考など)に向きやすい」
「外向」…「注意が外側(周囲の出来事や他者)に向きやすい」
というような認識です。
以下、とても分かりやすく・内向型と外向型のイメージをまとめられていた画像があったので掲載します。
これもゼロか100か・真っ白か真っ黒かという話ではなく、提唱しているユングによると、人それぞれ内向型寄りもしくは外向型寄りの気質を持って生まれてくるようです。
いくつもの要素が合わさって、外向・内向の特徴へと表出するようですが、日本でもいくつか研究が進んでおり、内向型と外向型は神経伝達物質への反応の強さの異なったり、以下の図のように情報処理(脳の働き方)が異なっているとした研究もあるようです。
「内向型」の説明に関しては、上記2つの画像を使わせていただいた「内向型人間の進化論」というサイトで非常にわかりやすく詳しく情報がまとめられていたので、以下気になる方はぜひご覧になってみてください。
■僕と「内向型」の出会い
今回僕が「内向型」という言葉に反応した背景には、ちょうど10年前・僕が新卒の就職活動をしている中で「内向型」という言葉に出会い、大きく自己認識が変化して本来の自分の気質を受け容れられたという過去があります。
応援団長やったりクラスで目立つ発言したりしていた小学校時代から一転、空気に馴染めず目立つ人間の傍で埋もれてしまった中高一貫校時代を経て、「小学校の続きの人生を歩みたい」と大学デビューを頑張っていました。
「自分は、本来目立つ人間だ」
「自分は本来明るい人間だ」
と自分に言い聞かせ「陽キャラ」と周囲に思われようとしていたことに反し、高校生のときに発症した強迫性障害に苦しんでいる姿は周囲に気づかれないように隠していました。
ただでさえ症状で苦痛なことに加え、それを誰にも共有したくなく自分1人で抱えており、人前では「陽キャラ」であろうと精一杯取り繕っていました。当時苦しかった。。。
今考えると、自分で自分の首を絞めていますね。。
そんな中で出会ったのが、当時発売されたばかりのスーザン・ケインの書籍『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』。
読み進める中で、、
「え、これ俺のことじゃん…」
「そういえば陽キャラな場面だけ切り取って記憶していたかもしれないけど、小学生の時も1人でゲームに没頭することや図書館で本読むことの方が好きだったり、当時好きだったかも…」
「自分は、中高時代に抱いたストレスや劣等感から、過度に過去(小学生時代)を美化し、本来と異なる偏った自己認識をしてずっと無理していたのかもしれない…」
という発見があり、読み進める中で興奮が止まらなかったことを、今でも覚えています。
そのようにスーザンケインさんの書籍は、
「内向型の人も、無理に自分を変えようとするのではなく、自分の気質に合った生き方をすることによってイキイキ活躍できるんだな…!」
と、僕の生き方を根本から揺るがし、影響を与えてくれた存在なのです。
気になる方は、TEDにも動画があるので、以下ご覧ください。
■今の僕が「内向型」の方を応援したい理由
僕自身、
・考えて頭で理解しないと、身体が動かない
・頻繁に注意の対象を切り替えるマルチタスクが苦手で、じっくり1つのことへ集中する
・どうしても自分の関心,気持ちへ注意が向いてしまい、周囲へ注意を向けられない
などなど「内向型」が有する特徴をいくつも持ち、日々わかりやすく表出している自己認識があります。
また、以前働いていた転職エージェントの営業職において、行動量、マルチタスク、当意即妙な立ち回りなどが求められていたことによって不適応を起こし、自分自身の能力や認知傾向に対して自己否定的になったこともありました。
・「内向型」という言葉に自分自身が救われたこと
・内向型の特徴が活きない環境で苦しみ、自分の特性踏まえ自分が活きるように起業した経験
これらの実経験も活かし、いまも自分自身に悩み・本来の才能を活かしきれていない内向型の方が才能を開花させ、マイペースに豊かで幸せな人生を歩めるような支援を、僕はしたいと考えています。
自分自身の失敗経験や過去を分析してノウハウを伝え、似たような特性を持つ方が未来をより良く生きることを応援したいと思っています。
またぜひ今後も「内向型」をテーマにした記事は書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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