専業コーチの僕が、自分のクライアント経験を振り返る ①〜1人目の長期契約コーチ〜
このところ、自分自身の学びの機会になることもあり、これまで繋がりのある対話ビジネス実践者(コーチ,キャリアコンサルタント,ダイアローグ等)を集め、Facebookで勉強会を開催することを行っています。
4月は毎週末勉強会を開催するようにしており、明日は「自身のクライアント経験から、提供者としての心得を学ぶ」というテーマで勉強会を開催予定です。
他者に対して対話サービスを届けるにあたり、自分自身がクライアントになった経験は貴重なもの。
コーチに対する感謝、希望、期待、ガッカリ、要望などなど、色んな感情がそのまま自分自身が提供者の立場になったときにクライアントが抱え得る感情になるはずです。
そこで、僕自身のクライアント経験を振り返り、いま自分自身が提供者として当時についてどのようなことを感じるのかを、記事にしていきたいと思います。
■有料コーチング経験
振り返ってみると、僕はこれまで以下8名のコーチに対して、有料で1対1のコーチングをお願いしてきていました。
①mento経由で依頼したコーチ(長期契約2019年10月-12月/1時間1万2000円前後)
②bosyu.meにて依頼した副業コーチ(2020年8月単発/1時間3000円)
③大学の友人でコーチングの個人事業をしながら大学院に通っていた友人コーチ(2020年9月単発/120分2万5000円)
④コーチングスクールのプロフェッショナルコーチ(長期契約2020年10月-2021年1月/6回18万円)
⑤コーチングスクールのプロフェッショナルコーチ(長期契約2021年2月-2021年3月 ※途中解約/3~4回で13万円)
⑥無料メルマガコミュニティを主催していたコーチ(2021年3月単発/1回5000円)
⑦専業で6年食べてるコーチ(2022年11月/単発3時間10万円)&(長期契約2022年11月-2023年5月/60万円)
■有料コーチング経験の振り返り①mento経由で依頼したコーチ(1時間1万2000円前後/2019年10月-12月)
●当時の山田の状況
リクルートで10月から新たなチームとなり、周囲の後押しもあり人生初彼女を作ろうと力を注いだ時期。
営業職として会社で未達が続いており、何かしら状況を変えたいという気持ちがあった。
人生初の有料コーチング。
大学時代の友人がコーチングをされていたことをきっかけにコーチングを受けようと思ったのか、そもそもコーチングを受けようと思ったきっかけは曖昧。
●期待
・脳や人間心理に関する理論や客観的な情報を交えて、主観的な没頭状態・興奮状態を獲得して自分の枠を超えていくことの支援
・自分1人では認識できない自分の心理的なブレーキ、枠を自覚し、取っ払うことの支援
当時のメモによると、上記が期待でした。
元々自己分析・言語化へ2013年ごろから人並み以上に取り組んできた自負があり、当時も自分でプライベートの学習目標を立てたり目標達成のための努力はしていました。
だからこそ「自分1人ではいけないような・想像のつかない未来へ連れて行ってほしい」という期待を持っていたように思います。
●依頼の決め手は何だったか?
①価格帯
「せっかくコーチングを受けるなら1時間3000円などあまり安すぎてもな…」という考えから1時間1万2500円というのが程よかった。
②資格 & 40代の男性という属性
国際資格などもお持ちだったので「大外れすることはないだろう」と依頼。
40代中盤で、経験もおありな印象でした。
●好きだった点
・「毎回セッション後に、振り返りのフィードバックを文字でくれていたこと」
・人当たり良く、柔らかくて誠実な印象でした。
・田町のホテルラウンジでセッションを行うということも、普段自分ではいかない場所なため特別感を抱けて新鮮な体験でした。
●物足りなかった点
・刺激
⇒「没頭状態に入った感覚、尻に火がつく感覚」を求めていたからか、2週に1度,1回1万2500円ではそもそも僕に掛かる負荷自体が少なかったのだと今は感じます。
「この探求具合なら、自分で自己分析してもできてしまう気がする」と感じてしまった。
●2023年4月現在からみた振り返り
当時、人生で初めて個人に対してお金を払ってコーチングを受けた経験でした。
合理的思考・損得の発想から「いまの大して気付きの無かった10分間で2000円かかったのか…」のようなことが、対話しながら脳裏に浮かんでいた記憶があります…笑。
僕のようなクライアントのタイプに対して、まず行うべきは
・対話にお金を払うことの、自身にとっての意味付け
・個人事業主のサービスに対してお金を払う世界観と、企業の大量生産品へお金を払う世界観の違いの説明
・自分自身による無料の自己分析や友人知人への無料相談でできることと、できないことの明確化をして、無料ではできないことをやるために有料セッションを受けるという位置づけを明確にする
などの必要性を、今の自分は提供者として思います。
同時に今感じるのは、「一括支払いの負荷が、クライアントにとって価値ある刺激となる可能性がある」ということです。
単発コーチングに対して都度お金を払う形は、クライアント自身への心理的負荷が少ないのは良いのですが、他方で「払っちゃった~!マジ尻に火をつけてがんばろ!!」という人生のスイッチは入らないよなぁと、いま振り返って思います。
リスク少なく、浅瀬でチャプチャプ遊んでいるような気持ちだったと思います。
そう考えると、意外とクライアントは支払い金額も含めて「負荷」を掛けてくれることを対話相手に対して望んでいるとも考えられるかもしれません。
少なくても僕のような「何か今の人生を劇的に変えたい」と思うタイプは、金額的にも働きかけ的にもそのような刺激を求めているように思います。
さらにクライアントの立場からすると、結果的に同じように半年間月1回のセッションを受けることになっても、単発支払いだと「次回の●時間に●万円か」という認知になりますが、一括払いだと「合計●万円払った」という認知で毎月目の前のセッションに臨みやすくなり、同じ金額払ったとしても後者の方が日々得られる金額的負荷を感じられるかもしれません。
■まとめ
振り返ってみると、これまで4名の方と長期契約をしてきたことがありましたが僕はこれまであまり「コーチングにこの金額払ってよかった~」と素直に心から思えた感覚がない気がします。
それは僕自身の期待値が高すぎることもあるかもしれませんが、提供者側も僕の期待値を踏まえて事前の期待値調整や意味付け、経過における関係の作り直しを僕に対して行えなかったということ。
受け手に不快な思いをさせないためにも、自分も提供者として事前にできる働きかけをしっかりクライアントへ提供し、お互いサービスの価値を共に味わえるような時間を今後共有していきたいように思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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