【らんまん】歩いて観察して~ツユクサの3種類の雄しべとは【第23週・ヤマモモ】
「らんまん」第114話感想です。(タイトル間違えてたので直しました💦)
自分の店を出すことを叔母のみえに勧められ、渋谷の物件を見に行った寿恵子。
当時の渋谷は農村地帯で、物件のある道玄坂近辺には集落があるものの、相互扶助の仕組みが整っていないようで、どぶさらいなどが行われていないので、やぶ蚊が飛び交っている状態でした。
その家にはおばあさんが住んでいたようですが、今は出ていき売りに出されていました。
隣で居酒屋をやっている男性に、「渋谷が好きか」と聞いてみると、
「好きも嫌いもねえだろ、渋谷だぞ」
との答え…。当時の渋谷って、そんな感じだったのでしょうか?
寿恵子は長屋に帰り、万太郎が描いたツユクサの植物画を見ながら、想いを巡らせます。
万太郎が、ツユクサの性質について寿恵子に話して聞かせてくれたことを思い出していました。
「花粉を出すのは、前に突き出しちゅう左右の2本だけなんじゃ」
「身近な植物をよう観察したら、面白いき」
「歩いて、観察して… 万太郎さんなら、きっとそうする」
寿恵子は何かに気付いたようにつぶやきます。渋谷をじっくり「観察」して、自分の店を出す町として適しているか、または渋谷でどうやって商売をすればうまくいくのかを、見極めようとしているのでしょうか?
「渋谷が、私の横倉山になるまで」寿恵子の言葉で今日の放送は終わりました(主役の万太郎登場は回想シーンだけ、という珍しい回でした)。
ツユクサ、ちょうど咲いていました。こうやって、季節に合ったネタをちょこちょこ挟んでくれるのがうれしいですね。
雄しべのうち、長いO型の2本は生殖能力のある花粉を出し、中間にあるY型の1本と短いX型の3本は、生殖能力のない花粉を出す仮雄しべとなっている…という、なんとも凝ったつくりのお花ですね。。
虫はY型の雄しべを足場に、X型の花粉を食べ、その間に長いO型の花粉が虫の体につく、というすごい役割分担がなされているようです(Y型の花粉は生殖能力があると書いてあるサイトもありました)。
さらにツユクサには、雌しべが長い両性型と、雌しべが短い雄性型があるそうです。
サルスベリにも似たような仕組みがあります。長い雄しべは生殖能力がある花粉を出し、短いたくさんの雄しべは不稔で虫の餌になるだけ…
ドラマでは、週前半には綾と竹雄が屋台を始める様子が描かれ、今日はいよいよ寿恵子が開業に向けて動き出し…
新たな出発で、登場人物たちの生活にも変化が訪れそうです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?