【らんまん】命の源【第16週・コオロギラン】
今日は久々に、あの方が登場…
万太郎の『日本植物学図譜』を入手した、博物館の里中(いとうせいこうさん)や野田(田辺誠一さん)。
植物画の精密さもさることながら、植物の成長段階や、分類に必要な部分図などがしっかりと描かれていることに驚き、万太郎の成長ぶりに感極まっていたようです。
一方、画工の野宮(亀田佳明さん)が久々に登場。田邊の研究室に、論文用の植物画を見せに来たのでした。
田邊は野宮の絵に満足していない様子。万太郎の植物画を見せ「これが今後の植物画の水準になる」と話します。そして、この域の植物画を描けないなら、福井に帰れ、と厳しい言葉をあびせます。万太郎へのライバル意識がむき出しですね。。
野宮は困惑… 万太郎の絵は植物学的な視点から描かれているのに対し、野宮は、絵の素養はあっても、植物学の専門家ではないため、いきなり「万太郎のような植物画を描け」と言われても無理があるのです。
そして波多野も、ウサギに草をやりながら寂しそう…。藤丸がいなくなった心の穴は大きいようです。。
そこへ野宮がやってきて、波多野に、顕微鏡で植物を観察する方法を教えてほしいと頼みます。
波多野は、顕微鏡で植物を観察している理由について「今は見えないってことを見ています」と語りました。その先に見えないものがある、ということが気になる。例えば受粉。「命をつかさどる仕組みを見てみたい」という言葉が印象的でした。
野宮も「(命の)源をいつか描いてみたい」と興味を示します。
そこで波多野は「僕と組みませんか?」と提案します。波多野が顕微鏡で観察したものを発表するために、野宮が精密に描く。万太郎にもできないことだ、という言葉に野宮は反応します。田邊に言われたことが気になっていたのですね。
そして、新たなコンビ? バディ? チーム? が誕生!
「さっきまで、寂しすぎて死にそうだった」という波多野に、
「俺もわりと死にそうな気分でしたよ」と答える野宮。二人に笑顔が戻りました。これからどのような活躍をすることになるのか、楽しみですね。
波多野のモデルの一人は、牧野富太郎と一緒に植物学雑誌を創刊したもう一人のメンバーである染谷徳五郎ということのようです。植物学雑誌に「花と蝶の関係」という論文を発表していたようなので、受粉に関心があるという波多野の話とつながります。
さらには、牧野富太郎と仲の良かった池野成一郎の要素が入っているという記述も見られました。池野成一郎は平瀬作五郎のイチョウの精子発見の研究を手助けし、自分もソテツの精子を発見しました。まさに顕微鏡の世界ですよね…
平瀬作五郎は野宮のモデルと考えられるので、この説が濃厚かもしれません。
万太郎は、藤丸と一緒に土佐に帰り、植物採集中。
タイトル植物の「コオロギラン」がまだ登場していないので、明日あたり、二人がコオロギランを発見するのかもしれません。。