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突如、牛乳に嫌われた
吉野についての記事はこちらから。
世の中には2種類の人間がいる。
それはご飯を食べる時に飲み物を飲む人間と飲まない人間である。
わたくしは生粋の飲む人間。
むしろ飲まないと食べられない、飲み物を飲まないと口の中がパサパサなのである。
それは外出先でもそうで、毎回ご飯の時に飲み物を飲むない派の両親の飲み物をふんだくるようにして飲んでいるので、
第三者からは両親の飲み物を軒並み飲み干す横暴な娘だと思われていないか心配である。
振り返ると幼少期からそうで、学校の給食も牛乳が必須。毎回牛乳に助けられながら給食を食べていた。
「…あれ、なんか牛乳飲むとお腹痛いような気がする」
だが中学校2年生の頃、私の体に一つの異常が起きた。
それは給食で牛乳を飲んだ後、休み時間と5時間目に必ずお腹を壊すようになったことである。
まるまんまトイレに篭って授業どころではない、小学校からおかわりするぐらい牛乳を飲んでいたのに急に…?
あまりにも私がトイレとお友達だったので、担任の先生が牛乳ではなくて水を飲んでもいいよと言ってくれたのは救いだったけれども
それにしたってお腹の調子が悪すぎる、なんでこんなに調子が悪いんだろうか。そんなことをいくら頭で考えても答えは出なかった。
ただ答えは出ないなりに一つの結論に辿り着いた。
中学校2年生で私は牛乳に一方的に嫌われたのだ。
「クローン病ですね。」
それから1年後、牛乳に嫌われた理由がわかった。どうやら難病だったらしい。
でも病名がついたということはある程度治療できて今よりも少しはマシになるということ!そうしたらまた牛乳も飲めるかも!
…
そんな気持ちでそこから日々治療に励み、それから8年後。
相変わらず牛乳は私を邪険に扱い、距離を詰めたい私とは対照的に見事なツンデレを決め込んでくれている。
少しぐらいいいかな〜とソフトクリームなんて食べた日には極度の腹痛でのたうち回る、カラオケでクリームパスタを一口食べただけでのたうち回る。
そんな歩み寄ろうとしては牛乳に突き放される毎日にもそろそろ慣れてきた。
そんな私はいま牛乳とは対照的に歩み寄ってくれる豆乳と仲良しで、豆乳でシチューを作ったり豆乳でパスタを作ったりしている。
でもそんな牛乳も少し手を加えると素直になってくれることが判明した。
乳製品は今もまるっきり食べられないけれどチーズだけは食べられるのだ、いやむしろ毎日食べている。食べまくっている。
牛乳に手を加えて、手をかけたら素直になってくれるのか!と思い色々やっているけど相変わらず邪念に扱われている今日。
私が牛乳に好かれる日は一体いつになるのだろうか。
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