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【失恋に効く薬】どん底に綺麗に着地しよう

 私の恋愛戦歴は失恋続きです。思いを寄せてくれた方はいるものの、大学時代は4年間片想いをした人にフラれ、これまで付き合った最長期間は半年もいきません。
 今のところ7敗中です。告白せず終わった不戦敗が2回、フラれたのが3回、付き合ったもののすぐにフラれたのが2回ですね。

 失恋マスターというなんとも不名誉(笑)な称号を手にする私が失恋をしたときに心が少しでも軽くなるおすすめの方法についてご紹介したいと思います。
(こちらは、恋愛マスターに失恋しない方法を教えてもらう場所ではないのでご注意ください)

落ちるところまで落ちてみよう

 失恋に効く薬を結論から言えば、気持ちを沈むところまで沈みきれるものを選ぶということです。

 能動的に気持ちを沈めるときは、底なし沼にはまらないように注意してください。ひとりで落ち込むと沈んでも沈んでも底が見えない場合があります。

 今回ご紹介する方法は、おすすめ度が高い順から気持ちを綺麗に沈みきらせることができるものを選んでいます。どん底まで綺麗に着地することで、僅かではありますが、これ以上は沈みこむことは無いという安心感が芽生えます。

 個人の主観も入っていますので、あくまでもご自身が綺麗に沈みきれるものを選んでみる、あるいは全てを試してみることをおすすめしています。

おすすめ度5:★★★★★
「信頼のおける人に弱音を吐ききる」


 最もおすすめしたい方法です。4年間片想いをし、同じ人に5回フラれた末に思いを寄せる人が身近な後輩と付き合い出したときにあまりにもショックで意気消沈していました。

 それまで努力をすれば何でも叶うと思っていましたが、付き合い出した後輩のキャラクターが私と真逆でしたので、片想い相手が求めている人は私のような人物像ではないと確信し、他人の気持ちは動かせないこともあると思い知ったのです。

 半ば執着かもしれませんが、4年間片想いをしていたら、諦められるものも諦めきれません。ですが、努力しもがいていたけれど報われなかった姿を見続けてくれていた友人からそろそろ諦めたほうが良いのではないかと諭してもらうことで、諦めることを宣言しました。

 今でもそのときの光景を覚えていますが、寿司ざんまいで友人たちの前で諦めることを宣言し、ひと目を気にせず泣きじゃくりました。
 すると、この日を堺にこれまでの気持ちのもやもやが嘘のように軽くなり、8割ほど回復できていたように思います。

 ひとりで悩むと「あのときああすればよかった」だったり「何で上手くいかないんだ」と答えのない問いに対して延々と悩み続けることになります。
 しかし、信頼のおける人に自分の気持を吐き出し、これ以上言葉にすることができないというところまで話すことで、思考が整理されて気持ちを落ち着かせることができます。

 また、諦めるなら諦めると次の行動をきっぱりと決めきることで、うじうじと考え込み続けなくて済みます。ひとりでは決めきれないときは、他人の前で宣言することで、意思の堅い判断ができると思います。

おすすめ度3:★★★
「泣ける映画を見まくる」


 涙を流すことはストレス発散にとても効くとされています。泣くことで、リラックスしているときと同じ副交感神経が優位な状態になり、脳が癒やされ精神的なストレスが解消されるそうです。
(涙を能動的に流すことでストレスを発散させる「涙活(るいかつ)」というのもあるみたいです。)

 映画を選ぶときの角度としては、「今の気持ちを表しているもの」や「大変なときにでも頑張ろうとしている人の物語」がおすすめです。気持ちに共感してくれる部分が入っていると、誰かに理解してもらっている気持ちになれたり、今の自分を承認してくれているように感じることができると思うからです。

 また、ivoh(希望を与える映像と音声)という団体の代表マラリー・ジャン・テノールは他人の回復の物語を聞いたり読んだり、映像でみることが、挫折や逆境から力を得るための方法として効果があると言っています。どん底に突き落とされた人がどういうプロセスを辿って回復していくのか、葛藤しながらも進んでいく姿勢に共感と学びを得ることができるのではないでしょうか。

 本を読むのも良いですが、映画はより受け身になって触れることができるので、疲労しているときは映画を視聴するほうがおすすめです。

私が辛いと思ったときに元気をもらった作品をこちらに貼り付けますね!

『はじまりのうた』
 人生のどん底だと思う瞬間に巡り合ったふたりが新しい挑戦をする物語です。世界の終わりは、新たな世界のはじまりでもあると思える勇気と元気が湧いてくる作品です。
 映画に登場してくる歌もとても共感が得られる楽曲ばかりで、歌詞や曲調から世界の終わりの瞬間からはじまりの瞬間までを味わうことができます。

『アイ・フィール・プリティー』
 考え方次第で人生はどうとでも捉えられると思わされる作品。教訓も素敵だが、何より笑えるところが多くて元気がもらえるのでおすすめです。
 言葉で説明するよりも是非予告動画を観てもらいたい作品です。

『言の葉の庭』
 上映時間50分未満と短めの映画ですが、それを忘れさせるくらいに濃密な映画です。『君の名は』や『天気の子』で知られる新海誠の作品で、もがきながらも人生を自分の足で歩んでいこうとする二人の物語です。
 映像も美しく、セリフも小説のように展開される本作をみると、感性が刺激されて心が満たされる感覚を得られます。


おすすめ度2:★★
「気持ちを紙に書きなぐる」

 「信頼のおける人に弱音を吐ききる」にも共通しますが、気持ちを言葉にすることは癒やしの効果があるという研究があります。

 このことを心理学ではエクスプレッシブ・ライティングと言い、アメリカの社会心理学者ジェームズ・ペネベーガー氏がストレス解消やうつ病治療用として自分の感情を思いのままに書き出すことを提唱しました。

 精神科医の樺沢紫苑先生は、エクスプレッシブ・ライティングをするときはネガティブなことよりもポジティブな気持ちを多めに書くと良いと発言されています。ネガティブな側面だけに囚われないことで、経験を前向きに捉えることができるようになるからではないでしょうか。

 また、気持ちだけでなく次どのような行動するのかまで書ききると気持ちではなく行動に意識が向くので、悩み続けなくて済むようになると思います。

 おすすめ度が低い理由としては、書くという行為はそれをやる気力がでないと着手できない場合があるためです。ある程度気力が回復してからではないとやることがしづらいため、3番目に取り上げました。 

まとめ

 今回は、回復するために気持ちを綺麗に沈みきらせるための方法をお伝えさせていただきました。

 悩んで苦しいときはネガティブな考えで頭がいっぱいになり、堂々巡りになってしまう”反芻思考”という状態に陥りがちです。
 そんなときは、気持ちを全て吐き出し自分の気持を見つめきることで心を落ち着かせることができます。

 とはいえ、全回復するのにはそれなりの時間が掛かると思いますので、反芻思考に陥りにくい環境で過ごすことをおすすめします。私の場合、仕事やあそびに集中できる場所に行ってみたり、安心する人に一緒に居てもらったりすると回復までの期間を歩めていました。

 失恋をすると自分には何か欠けているのではないか、魅力がないんじゃないかと思い悩むことがあると思いますが、あなたの魅力に既に気づいている人が友人や仲間になってくれているのだと思います。失敗から学べることは学んで、卑下しすぎること無く歩むことがあなたの魅力を引き立たせることにつながるのではないでしょうか。

この記事を読んで少しでも元気が出た方がいましたら、とても嬉しいです。相談や感想がありましたら、是非コメントをお寄せください。

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