「聴す」の読み方を知り、感動しました
昨日、【読書のきろく】として投稿した『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』。
この本の中で、はじめて知ることばに出会いました。
「聴す」
あなたは読めますか?
僕は読めませんでした。でも、解説を読んで納得しました。
「聴す」
これを何と読むか、あなたは知っているだろうか?知った時、僕は驚いた。
「ゆるす」と読むそうだ。相手の話を真摯に聴くことを傾聴という。聴くという行為は、相手の存在自体を受け入れることでもある。だから「ゆるす」なのだと。
言葉術と言うと、こちらから相手に言葉を伝えることをイメージしてしまう。
でもそれだけじゃない。相手の話をちゃんと聴くことはもちろん、自分自身の内なる思いをじぶんでもちゃんと聴くこと、これも立派な心をつかむ方法の一つだ。
>『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』
阿部広太郎 著 ダイヤモンド社|p.167より引用
引用したのは、著者の阿部さんが最近感動したこと、として紹介されている部分です。僕も、感動しました。
カウンセリングでも、「聴く」が基本です。相手が話すことに対して、こちらの好き・嫌いとか、価値観に合う・合わないに振り回されることなく、ただただ受け止める。もしも、相手が、「あいつをぶん殴ってやりたい」と言ったとしたら、人を傷つけちゃいけないと返すのではなく、ぶん殴ってやりたいと言いたくなるくらい、辛かったり、憎らしかったり、悔しかったりしているという気持ちを受け止めるのが、聴く行為。
自分自身でも、いつも嬉しく楽しいことばかりではなく、落ち込むことや、腹を立てることがあります。落ち込んだことも、腹を立てたことも、そう感じたことを否定せずに受け止める。
「聴す」。
喜びも、楽しみも、葛藤も、悲しみも、寂しさも、いろんな感情に対して、それでいいんだよとやさしく包んでくれているように感じます。
せっかくなので、ほかの「ゆるす」の表現も調べてみました。こんな違いがあるようです。
「許す」何かをすることを認める。許可する。同意する。
「赦す」罪や悪事に対する処罰や義務を免除する。勘弁する。
「恕す」相手の事情を考慮して寛大に扱う。思いやりの心で大目に見る。
ことばが持つ意味に敏感になると、心の動きに対する感度も上がりそうです。
今の時点で知らないことには、これから出会えばいい。
「聴す」を知ったことで、この先の楽しみが、また増えた気がします。
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