あなたの肩こりは”腕”からきているかも…
「デスクワークが忙しくて肩がガチガチなんです…」
そう言われて来院された女性がいました。
この方の身体をチェックしてみると、確かに肩がガチガチなんですけど、
腕の筋膜もかなりこわばっていることがわかりました。
そこで私は、体全体的にアプローチしつつ、特に『前腕』のところを中心に、胸から手にかけて重点的に硬くなった筋膜をほぐしていきました。
施術後に起き上がってもらうと
「肩がめちゃめちゃ軽い！これでぐっすり眠れそう！」
と喜んでくれましたね。
この方はお仕事で疲れた際に定期的に来院されるのですけど、施術を受けてしばらくはスッキリした状態が続いているとのこと。
このように、『肩こりだから肩をほぐす』のじゃなくて、体全体のバランスを見つつ、腕にしっかりアプローチをかけると、根本的に肩こりが楽になって、快適な状態が長続きしてくれるケースがあります。
なぜ、肩こりなのに肩をそこまで揉まないのかと言うと、コリを感じている部分っていうのは、『引っ張られて不快な症状が出ている』状態なんです。
で、その引っ張っている部分というのが、この方の場合は腕の筋膜のこわばりからでした。
デスクワークだと、キーボード操作で腕が伸ばしっぱなしになって、手に負担をかけ続けるんで、そのせいで腕に疲労がたまり、筋膜がこわばったんだと予測されます。
なので、この腕の筋膜のこわばりをほぐすことによって、肩の引っ張りが取れたおかげで、肩こりが改善したんです。
逆に言えば、肩がしんどいからと言って肩ばっかり揉んだり伸ばしたり押したりしても、腕にこわばりが残っていれば肩が引っ張られた状態が続き、すぐ元に戻ってしまいます。
『肩こりだから肩が悪い』と思ってしまうのは仕方がないかもしれませんが、筋膜の特性から見ると、慢性的なこりや痛みというのは、その自覚症状がある部分が原因でないことが大半を占めます。
あなたがデスクワークをしていて肩こりを感じているなら、肩が問題なのではなく、腕に疲労がたまってこわばっている可能性が高いです。
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