【詩】ひとしずく
わたしは小さなひとしずく
みなもとからやって来て、
みなもとへと還るひとしずく
一つひとつは小さいけれど
その存在は波紋を生み出し
世界に美しい模様を描き出している
いまこの瞬間もどこかで波紋が生まれる
ぶつかりあい、
共鳴しあい、
響きあって世界を奏でる
ある時は朝の光を浴びて輝き
ある時は青い葉の上で転がり
ある時は大地を潤す一滴となる
わたしたちは小さなひとしずく
小さいけれどみんな、
みなもととなる海を宿している
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