【HSP】ウェルビーイングで充足度を高める
■ウェルビーイングとは何か
「ウェルビーイング」(well-being)は、
身体的、精神的、社会的に
良好な状態にあることを意味する概念です。
「幸福」と翻訳されることも多いですが、
瞬間的なHappinessとは違って、
満足や充足が持続している状態です。
人生の充足度に関係する言葉
といえるでしょう。
以前も、HSPさん向けの記事で
ウェルビーイングについて触れたので
よろしければそちらもご参考になさってください。
たとえ病気や障害があっても、
ウェルビーイングであることは可能です。
病気や障害があるから不幸なのではないのです。
HSPさんでいえば、
繊細であることが不幸なのではなくて、
繊細であるという特質をもったうえで
〇満足した生活を送れているか
〇自分にとって幸福な状態であるか
〇充実していると感じられるか
といったことが人生の質を向上させるのです。
■ポジティブ心理学とウェルビーイング
90年代後半から00年代くらいでしょうか、
「ポジティブ心理学」ということが
注目されるようにになってきました。
それまでの心理学は
ネガティブな状態を抜け出すこと、
マイナス感情の回復を目指すのに対し、
〇より積極的にポジティブな心理状態を
目指していこう
〇プラス感情に注目していこう
と考えるようになったのです。
名前を聞いただけだと、
お花畑的「ポジティブシンキング」と
思われそうですけれど、
決して一緒ではありません。
ポジティブ心理学は
「Well-being(ウェルビーイング)」
を基準にするといいます。
現状の問題や不満の解消にフォーカスするより
「自分の可能性による充足感の実現」
を軸にしていこうと考えます。
ポジティブとネガティブの両面を見て、
そのあらゆる要素を取り入れ、
「幸せとは何か」について
科学的に研究する学問と言われています。
■その考え、ネガティビティ・バイアスかも?
人生には好ましいことも困難なこともありますが、
人というのはついつい、
ネガティブなことに注目を向けやすい。
これをネガティビティ・バイアスと言い、
危機回避能力と関係した思考のくせ
ではないかとみられています。
ネガティブなことに危機感を持っている方が、
上手く生き残れた時代の名残り。
生存本能ですね。
HSPさんは持ち前の繊細さから
危機回避能力を発達させてきたと考えられます。
人はネガティビティ・バイアスを
知らないうちに働かせています。
このことが現実をゆがめているのです。
これを修正していくことで、
生きにくさをゆるめていくことができます。
意識的にポジティブな要素を取り入れ、
健全なバランスをとっていくことを
心がけるとよろしいかと思います。