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タコのお母さんから考える生存論

日本人が大好きなタコ。まずめちゃくちゃ賢いんです。世界に約300種類もいて、海底でひっそりと暮らしているやつもいれば、岩場の隙間にスルッと入るタコもいる。水槽の蓋を開けて脱出するなんて、お茶の子さいさい。

さて、そんなタコたちの中でも、母タコの生き方は群を抜いてユニークで自己犠牲っぷりには目を見張るものがある。ほとんどのタコが1〜2年しか生きられない。普通、これだけ賢いなら長生きしそうなもんだが、母タコは一度に数万個もの卵を産むと、その瞬間からママタンクがフルチャージされる。産卵後、驚くことにエサを一切食べなくなり、ただひたすら卵を守る。ちょっと待って、食べながらできないの?と心配したくなりますが、ガン無視。

そして、母性タンクを次世代に注ぎ込んで大爆発。力尽きてスッと逝ってしまうのだ。

この生存論、短い時間の中で何を大切にし、どう生きるかにフォーカスすること。それは未来のために今を犠牲にするのではなく、今の瞬間にすべてを注ぎ込むということ。人間社会でも共感できる部分が多いかもしれない。

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